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メモ: [赤づきん] における [狩人] の役割に就いて (既投稿記事への補足)

本ブログ [メモ: 童謡 "I know an old lady who swallowed a fly" に就いて] (2018年3月31日 [土]) に於いて

さらに飛躍するなら、「あかづきん」では、オオカミは、[あかづきん] を呑み込む前に、その祖母を呑み込むことにも注意すべきだろう。オオカミは、[あかづきん] を呑み込むためには、その前に、[おばあさん] を呑み込んで、彼女と一体化する必要があったのだ。これは、[あかづきん] を呑み込むのが、[オオカミ-老婆] 複合体であることを意味する。そして、ここでも、オオカミは、たまたま通りかかった狩人 (Deus ex machina) により [あかづきん] 及び祖母の代わりに、腹の中に石を詰め込まれて、それがもとで死んでしまう。
--メモ: 童謡 "I know an old lady who swallowed a fly" に就いて
と書いたが、この [狩人] は、[切断者]・[分離者] の機能を有することを指摘しておくべきだった。

ギリシア神話を引き合いにだすなら、次のようになるだろう。

地母神複合体娘 (コレー)切断者・分離者
ウラノス+ガイア アプロディテ クロノス
クロノス+レア ? ゼウス
オオカミ+老婆 あかづきん 狩人

一応、注意しておくと、このことは [童話] としての 「赤づきん」誕生の歴史的経緯と、直線的に対応するものではない。アトラクター的な神話プロットには、物語がそれに近づいていく個別例が存在したと考える方が順当だろう。


補足の補足 (2018年8月7日[火曜])

「あかづきん」を呑み込んだのは「祖母を呑み込んだオオカミ」であるのと同時に、「オオカミの皮を被った祖母」でもある。

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