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メモ:[ハイゼンベルクの顕微鏡] (日経BP社)

所謂 [小澤の不等式] に就いて解説した [ハイゼンベルクの顕微鏡 不確定性原理は超えられるか] (出版社: 日経BP社 2005/12/28 ISBN-10: 4822282333 ISBN-13: 978-4822282332) を読む機会があって、卒読したのだが、なかなか面白かった。ただ、内容に就いて云云する学力は私にはないので、気がついたことだけを2点書き留めておく。

1. 冒頭 (p.7)、「十九世紀の最終年から四半世紀をかけて描かれてきた龍に、不確定性原理という点睛が入ったことにより、量子力学はカンバスを抜け出して二十世紀の空に舞い上がったのである」とあるが、「点睛」の「点」は「一筆描き入れる」と云う意味だから、「点睛が入った」では「描き入れる」と云う意味が重複してしまう。「瞳が描き入れられたことにより」又は「瞳が点ぜられたことにより」、或いは、単に「点睛により」ぐらいにしておいた方が良かったろう。

なお、「画竜点睛」の原文に就いては、このブログの [「画龍点睛」の出典と訳] や、[三省堂中国故事成語辞典] の [画竜点睛] の項 (p.143) あたりを参照していただきたい ([三省堂 中国故事成語辞典] には原文のほかに書き下し文も示されている)。

2. p.215 冒頭の不等式の不等号は、向きを逆にする必要がある。

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