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2010年10月の3件の記事

ポルトガル語で「春」は "a primavela" であって "a fonte" ではない

先程 (2010/10/22 07:45:15)、キーフレーズ [ポルトガル語・・・春:Fonte] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。

思わず、生ログを流し読みするのが止まったのは、意外だったからで、これは推測するに、ポルトガル語で「春」を "Fonte" と謂うか、確認されようとしているのだろう。しかし、ポルトガル語で「春」は、通常の文脈では "a primavera" ("a" は定冠詞女性単数) であって、"a fonte" などと云う謂い方はしない ("fonte" は「泉 (噴水・水汲み場)」)。

後追いで、google に掛けてみると、[春・夏・秋・冬の外国語の読み方を教えてください!カタカナ表記がありがたいです... - Yahoo!知恵袋 (kuropereiraさん; 回答日時:2009/9/8 21:27:08)] において、ポルトガル語で「春」は "fonte" ではなく、"primavela" だと云う指摘が既にされている。

そうあってしかるべきなので、それはそれで良いのだが、私が気になったのは、何故ポルトガル語で「春」を "fonte" であると云う misinformation が出来たかと云うことだった。

文字どおり一分ほど頭の中を探ってしまってから、失笑した。勿論、自分の鈍さにである。「春」も「泉」も英語では "spring" である。英葡辞典 (まぁ、今ならオンラインのものだろうが) で、"spring" を調べたら "primavela" と並んで、当然 "fonte" が訳語として示されているだろう。辞書を使いなれていない人ならば、この "fonte" が「春」に対応するポルトガル語であると誤認しても不思議はない。ただ、それだけのことだったと思う。

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イタリア語の「はくちょう座」

先程 (2010/10/15 21:05)、キーフレーズ [はくちょう座 イタリア語] でこのサイトを訪問された方がいらしたらしいことに気が付いてヤヤ慌てた。

[イタリア語で「夏の大三角」] (2009年7月18日[土]) で、『「はくちょう座/Cygnus」の主星デネブ』と書いたが、或いは、Cygnus がイタリア語で「はくちょう座」を意味する言葉だとミスリードする可能性があることに気がついたからだ。

しかし、"Cygnus" は学名であって、本来はラテン語である。

ちなみに本日 (2010年10月15日[金]) 現在の日本語版ウィキペディアの「はくちょう座」の項で、[はくちょう座] の学名を "Cygni" としているが、これは "Cygnus" の属格 (まぁ、大雑把に言えば「所有格」) である。従って、はくちょう座主星デネブの学術名としての "alpha Cygni" (alpha 自体はギリシャ語由来な訣でややこしいが...) などに使われることはあっても、はくちょう座単独を表わすには "Cygnus" とすべきである。

で、本題に戻って、「はくちょう座」をイタリア語で何と云うかと言うと、"Cigno" である (男性名詞。固有名詞なので語頭が大文字になる)。

ついでに書いておくと、イタリア語で「こと座」は "Lira" (女性名詞), 「わし座」は "Aquila" (女性名詞) である。

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メモ:朝日新聞2010年10月9日朝刊(土曜)第[e1]面「オールウェイズ・ラブ・ユー」の訳に就いて

最近、新聞をあまり読まないのだが、たまたま [朝日新聞2010年10月9日朝刊] の「うたの旅人」を目にする機会があった。

米国のシンガー・ソングライター Dolly Parton 1973年に作成、1974年に発表し、1992年に米国の歌手 Whitney Houston が自らが出演した映画 "The Bodyguard" (共演 Kevin Costner) の主題歌としてカヴァーした "I Will Always Love You" を扱った記事だったのだが、そこに掲載されていた歌詞の「和訳」を一読して「困ったもんだ」と思ったので少し書いておく (Dolly Parton のものと、Whitney Houston のものとでは、歌詞が少し異なるようだが、以下の話の要点には関わらない)。

まず、原詞を載せているウェブページを紹介しておこう (歌詞サイトは、怪しげなものが多いから、訪問するの場合は、所謂「自己責任」で願いたい)。実際の歌唱は、YouTube (この記事の最下部) を参照。

  1. Whitney Houston - I Will Always Love You Lyrics
  2. I WILL ALWAYS LOVE YOU Lyrics - WHITNEY HOUSTON
  3. Whitney Houston :: I Will Always Love You Lyrics

さて、原詞の冒頭2行はこうなっている。

If I should stay,
I would only be in your way.

で、その「訳」なるものが、こうなっていた。

もしいなくてはならないのなら
あなたのやり方に従うまでよ
(訳者:江戸賀あい子)

しかし、"be in one's way" が「邪魔をする」と云う意味であるのは高校英語レベルの知識だ。

と、ここまで書いて、「もしや」と "be in one's way" をキーフレーズに google 検索してみたら、「邪魔をする」と云う正しい語義の説明をしているウェブ・ページが数件ヒットする。この歌詞の解説をして正しい記載がしてあるものもある。

そう云う訣で、原稿の続きを書く動機が、大幅減少してしまった。

後は、ザッと書くことにしよう。朝日版の「訳」の、もう一つの問題点は "should" と "would" と云う対応で仮定法になっていると云う、この短文の明白な基本構造を掴みそこなっていることだ。だから "should stay" が「いなくてはならない」にすると云う珍妙な仕事をしてしまっている (大体 "should" を見ると義務に訳すと云うのは「出来の悪い高校生」の英語力だよ。つまり「決して翻訳を生業にしてはならない」段階である)。仮定法従って解釈するならば、「これから自分がすることと反対の未来」を仮定して、その「その、起こるべくもない結果、つまり、実は話者の阻止したい未来の事態 」を説明していることが簡単に見て取れる。

と云う訣で、「普通」の訳し方をするなら、こうなる (女性の言葉づかいにしておく) 。

このまま私がいたならば
あなたの邪魔になるだけね。

乗りかかった船なので、歌詞の大雑把な意味を示しておこう。

このまま私がいたならば
あなたの邪魔になるだけね。
だから行くけど、私には分かってる。
一歩一歩のその度にあなたの事を思いだすって。

そして何時までもあなたを愛しつづけるって
何時までもあなたを愛しつづけるって
あたなを。わたしの愛しい人を。(ハミング)

苦くて甘い思い出。
それだけは、私、持っていくわ。
だから、さよなら。お願いだから泣かないで。
お互い分っている。あなたが...あなたが必要としているのは私じゃない。

けれど、、私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。

あなたの人生が辛くならないようにって私は願ってる。
あなたの夢見てきたことがみんな叶うことを私は願ってる。
あたたが喜びと幸せに恵まれることを私は願ってる。
そして何より、あなたが愛に恵まれることを私は願ってる。

そして、私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。
私は、そう、私はあなたを何時までも愛しつづけるわ。

あなたを。私の愛しい人、あなたを、私は何時までも愛しつづけるわ。

原詞を一読して、「演歌だねぇ」と思ったせいか、そんな感じにになってしまった。なんだか欧陽菲菲の (「演歌」とは言いづらいが) 「ラヴ・イズ・オーヴァー」を連想させる。

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