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「ラテン語ミサ」中の「回心の祈り」

昨日夜 (2010/06/13 22:55:30)、キーフレーズ [回心の祈り ラテン語 全文] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。

恐らく、ラテン語ミサ中の "Confiteor" の下りのテキストをお探しなのではなかろうかと思える。

それならば、このサイトの [フランス語で「主の平和」] で引用した、所謂 [「トリエント・ミサ」におけるものの羅仏対訳版 "Ordinaire de la Messe selon le Rite de Saint Pie V: latin-francais" を見るなら、ある程度の事は知れるのではないかと思われる。

もっとも、この「対訳」は、スクリーン上ページが整序していないので、本当の「対訳」になっておらず、使いづらいかもしれない

そう思って、少しネット上を行き来していたら [Per Mariam Ad Deum. マリア様を通して神様へ/告白の祈りいろいろ] と云うウェブページを見つけて、参考になったので、ここに書いておく。

そこで引用されている「ローマ式 (Romanum) のコンフィテオル (主司式司祭に対する場合の)」を、「孫引き」すると

Confiteor Deo omnipotenti, beatae Mariae semper Virgini, beato Michaeli Archangelo, beato Joanni Baptista, sanctis Apostolis Petro et Paulo, omnibus Sanctis, et tibi, pater, quia peccavi nimis cogitatione, verbo et opere: mea culpa, mea culpa, mea maxima culpa. Ideo precor beatam Mariam semper Virginem, beatum Michaelem Archangelum, beatum Joannem Baptistam, sanctos Apostolos Petrum et Paulum, omnes Sanctos, et te, pater, orare pro me ad Dominum Deum nostrum.
--Per Mariam Ad Deum. マリア様を通して神様へ/告白の祈りいろいろ

ただし、上記ウェブページでは、この後に、"Misereatur vestri omnipotens Deus, et, dimissis peccatis vestris, perducat vos ad vitam aternam." と云う引用もあるが、これは [司祭が告白した罪への神の許しを願う] 信徒側の応唱。その後に司祭側の "Amen." が付く。また、上記ウェブページでは引用されていないようだが、この後に司祭と信徒とが「告白」と「神の許しの祈願」との立場を交換する。

私のような不信心な者には、"Deo" と "pater" が言い分けられているのが興味深かった。

現在では、[第2バチカン公会議] (1962年--1965年) に応じ1969年に発布された新しい典礼様式によるミサ ("Novus Ordo Missae" 或いは「パウロ六世のミサ」) の採用が進んでいて (勿論「守旧派」もいる。ただしトリエント・ミサが廃止されている訣ではなく、その存続がカトリック協会によって認められいる)、この場合は現地語でミサが唱えられるが許されている。そして実際に [現地語ミサ] の採用が広まっているらしいが、それでもラテン語版が正式とされている訣で、そこでも勿論「回心の祈り/告白の祈り」は存在する。

今回調べていて、一番興味深かったのが、所謂「新ミサ」においては司祭の「回心の祈り/告白の祈り」が削除されて、信徒団のものだけになっていたことだった (これに対しては「守旧派」の激しい反発があるらしい)。

Confiteor Deo omnipotens et vobis, fratres, quia peccavi nimis cogitatione, verbo, opere et omissione: mea culpa, mea culpa, mea maxima culpa. Ideo precor beatam Mariam semper Virginem, omnes Angelos et Sanctos, et vos, fratres, orare pro me ad Dominum Deum nostrum.
--Mass of the 1970 Missal (Ordo Missae) Liturgy of the Word

随分簡単になっている。これに対し司祭が次のように答える。

Misereatur nostri omnipotens Deus et, dimissis peccatis nostris, perducat nos ad vitam aeternam.
--Mass of the 1970 Missal (Ordo Missae) Liturgy of the Word

この部分は、殆ど変わっていないが、末尾近くで "vos" が "nos" に変わっているのは重要だろう。つまり「司祭」は「信徒団」の一人と云う格付けである訣だ。

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