« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月の6件の記事

スペイン語 "todo en uno"

今日午前 (2010/02/26 10:38:11)、キーフレーズ [todo en uno 意味] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。

"todo en uno" は字面からしてスペイン語で、それを逐語英訳すると "all in one" になる訣だが、意味が対応しているかどうかは分からなかった。

そこで ["todo en uno" "all in one"] をキーワードにして検索してみたのだが、どうやら、電子機器関係やコンピュータ/ソフトウェアの分野を中心として、ほぼ同義で使われているらしい。

例えば、以下のサイトを参照されたい:

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

語義:「虎跃龙腾 (虎躍龍騰)」

昨日 (2010/02/25 22:39:31)、キーフレーズ [虎跃龙腾 意味] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。

「虎跃龙腾」と簡体字で表記されていると戸惑う人もいるかもしれないが、日本語としての漢字で「虎躍竜騰」(或いは、「虎躍龍騰」) と書けば、意味自体は、「虎おどり竜あがる」(旧假名遣ひで「虎をどり龍あがる」としたいところだね) と云う字面からも、物事が活気に溢れ躍動飛騰する様を指しているのだろうと推定できる。

そうした心構えで [虎躍龍騰] をキーフレーズにして検索 (google) してみると、[広州市政府ポータルサイト] とか [時事ドットコム:「勇猛果敢」、寅年に願い=中国・春節] がヒットして、それを見ると、更に「勇猛」と云う限定が付くようで、私には今ひとつピンとこないのだが、まぁ、そんなものなのかも知れない。

しかし、それはそれとして、「虎躍竜騰/虎跃龙腾」は、どうやら新年の挨拶の成句 (「恭喜發財」と同類) になっているようで、さる旧正月に際して、数多く使われたようだ。それが、今年の干支の「寅」にちなむのか、あるいは、毎年使われるものの、特に寅年は華々しいのかは、私は承知しない (その他に、「虎躍龍騰」は一般的な表現であるけれども、寅年にちなんで用いられたと云う可能性もあることはある)。

ヒットしたサイトを幾つか書き留めておく:

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

メモ:朝日新聞2010年2月15日(月)第29面の記事「西行自筆の和歌か」

朝日新聞2010年2月15日(月)第29面(13版)の記事「西行自筆の和歌か」で紹介されている、冷泉家所有の断簡に書かれていたと云う和歌三首を記録しておく。

はちすさくいけのみきはにかせふけは心のうちもかほりあふかな

いにしへのことをしるこそあはれなれまとのほたるはかすかなれとも

みそきするかはせのかせのすゝしきはむかひのきしにあきやきぬらむ

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

Leopold Kronecker (レオポルト・クロネッカー) の "ganzen Zahlen"

ドイツの数学者レオポルト・クロネッカー (Leopold Kronecker 1823年12月7日 - 1891年12月29日) の言葉とされている (正確には、彼の死後の1893年に Heinrich Weber が書いた追悼記に表われる) "Die ganzen Zahlen hat der liebe Gott gemacht, alles andere ist Menschenwerk." は、「整数は神の作ったものだが、他は人間の作ったものである」(日本語版ウィキペディア [レオポルト・クロネッカー] --最終更新 2009年11月12日 (木) 07:29-- の項) と訳されることもあるようだが、「自然数は神に由来し、他のすべては人間の産物である」(日本語版ウィキペディア [数学の哲学] --最終更新 2010年2月17日 (水) 17:21-- の項) などと訳されることもある。

"der liebe Gott" は「神」と云う語感ではなく「神さま」(荒井由美の [やさしさに包まれたなら] に出てくる「神さま」) と云う語感で、そのことは、この「言葉」の解釈に重要であり得るのだが、ここでは、そのことは深追いしない。

と、書いて、いきなり脱線するが、「神は細部にやどる」 も "Der liebe Gott steckt im Detail" だから「神さま」である。

問題は、"die ganzen Zahlen" だ。たしかに、辞書を引くと「整数」と云う訳語が出てくる。

しかし、(確定的な調査が出来ていないのだが)どうやら、クロネッカーの頃までは "ganze Zahl" (無冠詞単数形) は、「自然数」、つまり、「正整数」を意味していたようだ。なぜなら、クロネッカーの同時代人ベルンハルト・リーマン (Bernhard Riemann, 1826年9月17日 - 1866年7月20日) も「全ての正整数」の意味で "alle ganzen Zahlen" を使っているからだ。

皮肉なことだが、"ganze Zahl" がゼロや負の整数を含む意味で使われ、正整数を「自然数」と呼ぶようになったことには、クロネッカーの言葉の影響があった可能性があるだろう。


2010-02-20 [土] 補足。

上記のクロネッカーの言葉は、細かい変異例がかなりあるのだが、その中で、目立った変異を示しているのが "ganzen Zahlen" の代わりに "natürlichen Zahlen" が当てられているものである。つまり、はっきり「自然数」としている形なのだ。

2010年2月18日付けの記事に於いては、日本語訳で「自然数」を採用しているものが、"ganzen Zahlen" を「自然数」と訳したものと書いたが、実は、独文での "natürlichen Zahlen" 型の変異例の方を訳した可能性があることを見落としていた。

ただし、H. Weber によるオリジナルの形は、記事中にあるとおりである。(H. Weber "Leopold Kronecker" in "Jahresbericht der Deutschen Mathematiker-Vereinigung" vol.2 (1893), p. 19)

おそらく、クロネッカーの「真意」を忖度して、「補正」が成されたのではあるまいか。

2010-02-20 [土] 補足追加

『クロネッカーの頃までは "ganze Zahl" (無冠詞単数形) は、「自然数」、つまり、「正整数」を意味していたようだ。』と云うのは、私の速断だった。

レオンハルト・オイラー (Leonhard Euler) の [無限解析入門] ("Introductio in analysin infinitorum") 第1巻のドイツ語訳 "Einleitung in die Analysis des Unendlichen. Erster Teil" (1885 pub.:Verlag von Julius Springer/Berlin, trans.: H.Maser) の p.72 には "die negativen ganzen Zahlen -1, -2, -3 u. s. w." と云う記述がある。

クロネッカー在世当時にあっても、"ganze Zahl" が一般的に「自然数」を意味したとは言えない訣だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

"signal des chemins de faire francais" ?

先程 (2010/02/09 10:59:57)、キーフレーズ [signal des chemins de faire francais] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。

"francais" は "français" で読み替えればよいとしても、これ一体、どういう意味なんでしょうね?

"faire" は普通動詞「作る」・「成す」・「行う」ぐらいの意味で使われるけれども、こうした文字の並びでは、動詞でありえない。しかし、気どった言い方や古語では「手法」とか「行為」を意味する名詞として使われることがあるようだ。"chemins" は "chemin" の複数形。基本は「道」と云う意味だけれども「径路」・「手段」・「道筋」と言った意味で使われることもある。だから、「フランス人の行為の道筋の合図」???

サッパリ分からない。

そこで、私も google で検索してみたところ "Étude sur les signaux des chemins de fer français" と云う書籍名がヒットした。

これなら分かる。「フランス鉄道信号機調査」。"fer" は「鉄」で "chemins de fer" は逐語訳では「鉄の道」だけれども、実際は「鉄道」(まぁ、そのままだね)。"signaux" は "signal" の複数形で、この文脈なら「信号機」の意味でしょう。"étude" は「研究」と訳されることもあるけれども、ここでは「調査」と云う意味でしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

ラスクの語源: 日本語版ウィキペディアと日経プラスワン記事に関連して

たまたま [日経プラスワン2010年1月30日 (土曜)] s7面の「ラスク化現象」と云うコラムを読んだのだが、そこに曰わく:

ラスクとは「2度焼く」という意味で、そもそもからして硬くなったパンを再利用した元祖ワケあり商品。
--[日経プラスワン2010年1月30日 (土曜)] s7面。title:ラスク化現象。author:福光 恵。

上記引用文で「意味」とは「語源」のことだろう。しかし、以前、私が少し調べた範囲では、rusk は、16世紀頃にスペイン語又はポルトガル語から英語に移入された言葉で、当時は「ネジパン」を意味していた rosca に由来する。ただし、現代では、rosca は、スペイン語でもポルトガル語でも「ドーナッツ」又は「ベーグル」状のものを意味する。また語形も現代スペイン語では指小形の Rosquilla の方が一般的らしい (Cf:"Rosca - Wikipedia, the free encyclopedia")

もっとも、「ネジパン」と書いたが、これは "twist of bread" を訳しただけのものである。ヨリ具体的な形状を確認したかったのだが、私には出来なかった。大体、「ネジパン」が「ドーナッツ/ベーグル」に変化する過程が、私には釈然としないままなのだ。

ちなみに rosca (本来は「ネジ」又は「螺旋」を意味する) の語源そのものは、ハッキリしないらしい。車輪を意味するラテン語 rota の俗ラテン語時代の (推定による) 指小形 *rotisca とする説があるらしいが確定的ではないようだ。

結局、「調査」と云うほどの事はできず、中断してしまったのだが、その際、「オイオイ」と思ったことがあった。日本語版ウィキペディアの「ラスク」の項に、次のような一節があったからだ。

もともとは「二度焼いたパン」を意味しており、固くなったパンを食べるために工夫されたもの。
--日本語版ウィキペディア [ラスク] (最終更新 2010年1月24日 [日] 04:00)
この引用自体は、現時点での最新版からのものだが、私が以前読んだものも、これと同一趣旨であった。以下同様。

しかし、「二度焼いた」が biscuit (ビスケット) の語源であるのは、英語の豆知識 (「トリビア」と言ったほうが良いか) の初級段階のものの一つだろう。実際、私が、これを知ったのは、高校生の時の参考書だか、所謂「英単語記憶術」のたぐいの有りがちハウトゥー本の中でだった。

わざわざ説明するのも気が引けるが、biscuit は、ラテン語から古フランス語経由で英語に移入されてきた言葉で、 bis + cuit と分解される。そして bis は「ニ度」を意味するラテン語副詞 (所謂「度数詞」又は「数副詞」) 由来の言葉。cuit はラテン語形では coctus で、これは、「調理する」を意味する動詞 coquere の過去分詞 (大雑把な意味での「ヨーロッパ文化」では「調理する」とは、「生」の素材に火を使って加熱することなのだ)。

日本語版ウィキペディアの記事が、如何してこんな「チョンボ」を犯したのかは不明だし、知りたくもないが、対応する英語版 Wikipedia の記載を読むと、嫌でも憶測ができてしまう。

A rusk is a rectangular, hard, dry biscuit or a twice-baked bread (zwieback, biscotte).
--Wikipedia "Rusk" (last modified on 23 January 2010 at 03:13)
「ラスク」とは、硬質で水分の少ないタイプの四角い「ビスケット」、つまり、二度焼きしたパンのことである (ドイツ語:zwieback フランス語:biscotte)。
(2010-02-05 [金] 補足)
訳文が不適切だったので若干改めた。これでも分かりづらいかもしれない。
つまり、ドイツ語の "zwieback" と、フランス語の "biscotte" は、"biscuit" と同様、「2度焼かれた」と云う語源を有するが、食品用語としては "rusk" の対応語なのである。
逆に言えば、食品としての "rusk" を示すドイツ語"zwieback" 及びフランス語 "biscotte" には「2度焼かれた」と云う意味があるが、英語としての "rusk" には「2度焼かれた」と云う意味はない。

ここで、"twice-baked bread" は biscuit と同格、つまり、言い換えなのだが (biscuit の語源を知らなかったとしても、他の解釈をするのは、ある程度英語になれた人間には難しい)、もし、rusk の言い換えだと勘違いしたなら、日本語版ウィキペディアのような誤解をしてしまう可能性は十分あるだろう。

そして、これも憶測だが、[日経プラスワン] のコラムは、日本語版ウィキペディアの記事を鵜呑みにしたのかもしれない。勿論、こんなことの事実を確認することには興味はないから、どうでもいいことなのだが。

ただ、いずれにしろ、rusk の語源説明から「2度焼く」と云う誤謬を排除する程度の知識は COD (Concise Oxford English Dictionary) レベルの辞典で簡単に調べられる。文を以って生業とするのなら、その程度のルーチンワークはしておくべきだっただろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »