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メモ:泡坂妻夫「宝引の辰 捕者帳/幽霊太夫」所引の「小唄」

文春文庫版 [宝引の辰 捕者帳 「凧をみる武士」] (泡坂妻夫著。1999年8月。東京都。文藝春秋。) 所収の [幽霊太夫] 中に次のような一節がある:

どこからともなく聞こえてくる三味線は小唄で、
君がこぬとて枕をなげそ  なげる枕にとがもなや
--文春文庫 [凧をみる武士] p.82

「小唄」は、[捕者帳] と云う時代設定からいうと「端唄」の方が馴染みそうだが、これは細かい詮議だてをしても始まらない。

それよりも、問題は「枕をなげそ」のほうだ。「枕をなげそ」では日本語にならない。これは「枕をななげそ(枕をな投げそ)」とするか、七音にするために格助詞の [を] を取り去って「枕ななげそ(枕な投げそ)」とすべきところだ。

副詞の「な」と終助詞の「そ」とで動詞を挟んで穏和な禁止表現とするのは、日本語古典文法を幾らか学んだ者なら、誰でも知っているだろうから、これ以上くだくだしい説明はしない。

文春文庫版のオリジナルは日本放送出版協会が1995年5月に発行したものらしい。こちらの方は、私は未見である。

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