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天離るひなのながぢをこぎくれば明石のとよりやまとしまみゆ

作者:柿本人麻呂 出典:[新古今和歌集10]899
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.337

経由の場所・時間を示す「を」の用例。ある距離を経過する意味を表わす「ゆ」は、『古今集』以後滅びたので、『新古今』では「ゆ」ではなく「を」を採用したのだろう。

p.336 の「天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ (柿本人麻呂 [万葉集3]255/256)」を参照。
p.337 の「天ざかる鄙の長道を恋ひくれば明石の門より家のあたり見ゆ (遣新羅使 [万葉集15]3608/3630)」も参照。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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