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子の日しに都へゆかん友もがな

作者:芭蕉 出典:[蕉翁全伝]
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.387

仮定を表わす「む」の使用例。

貞亨2年 (1685年) 芭蕉42歳の作。当時芭蕉は「のざらし紀行」の途上で、故郷伊賀上野にあった。この「友」は「幼友達」と考えてよかろう。

当時京都での「子の日遊び」がどのようなものだったかは未確認。

参考 ([源氏物語:初音]):
今日は、子の日なりけり。げに、千歳の春をかけて祝はむに、ことわりなる日なり。
ひめ君の御方にわたり給へれば、童・下仕へなど、お前の山の小松、引き遊ぶ。若き人々の心地ども、おきどころなく見ゆ。 北のおとゞより、わざとがましくし集めたる鬚籠ども、破子など、たてまつれ給へり。 えならぬ五葉の枝に移れる鴬も、 思ふ心あらむかし。
  「年月をまつにひかれてふる人に今日うぐひすの初音聞かせよ
 音せぬ里の」
と、聞こえ給へるを、「げに、あはれ」と、おぼし知る。言忌も、えし給はぬけしきなり。

(岩波文庫『源氏物語(二)』p.382-p.383)。初子の日と元旦が重なった設定になっている。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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