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雪とのみふるだにあるを桜花いかにちれとか風の吹くらむ

作者:凡河内躬恒 出典:[古今和歌集2]86
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.121, p.393

p.121 では係助詞「か」の用例として引用されている。丸谷才一の解:「まるで雪のように桜の花が降っているのに、つまり、これだけでも十分なのに、これ以上どんなふうに散れと風が吹くのだろうか」。
「だに」は、本来否定・推量・仮定・意思・願望・命令 (不確定な表現) で終わり、「せめて...だけでも」を意味し、特に否定表現で終わるばあいには「せめて...だけでもと願っても、それもない」を意味した。しかし、「...だにある」と肯定的に終わる場合には、「...まである」、「...すらある」、「...さえある」を意味する。

p.393 では、「か」をを受ける理由の推量の「らむ」の用例として引用されている。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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