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い杙打ちま杙を打ち

作者:「上つ瀬に 斎杭を打ち 下つ瀬に 真杭を打ち」の形で、木梨軽太子 出典:[万葉集13]3263/3277 及び [古事記下]允恭天皇
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.325

この「い杙(くひ)」は、「真杙(まくひ)」に対する神聖なと云う意味での「斎杙(いくひ)」。「斎(い)つき」の「斎」。「ゆゆし」の「ゆ」に当たる。この「ゆ」や「い」はタブーに当たるということ。

[万葉集13]3263/3277
こもりくの 泊瀬の川の 上つ瀬に 斎杭を打ち 下つ瀬に 真杭を打ち 斎杭には 鏡を懸け 真杭には 真玉を懸け 真玉なす 我が思ふ妹も 鏡なす 我が思ふ妹も ありといはばこそ 国にも 家にも行かめ 誰がゆゑか行かむ (木梨軽太子 [万葉集13]3263/3277)

[古事記下]允恭天皇記
許母理久能 波都勢能賀波能 加美都勢爾 伊久比袁宇知 斯毛都勢爾 麻久比袁宇知 伊久比爾波 加賀美袁加氣 麻久比爾波 麻多麻袁加氣 麻多麻那須 阿賀母布伊毛 加賀美那須 阿賀母布都麻 阿理登 伊波婆許曾余 伊幣爾母由加米 久爾袁母斯怒波米
隱り國(く)の 泊瀬の河の 上つ瀬に 斎杭を打ち 下つ瀬に 眞杭を打ち 斎杭には 鏡を懸け 眞杭には 眞玉を懸け 眞玉如(な)す 吾(あ)が思(も)ふ妹(いも) 鏡如(な)す 吾(あ)が思(も)ふ妻 ありと言はばこそに 家にも行かめ 國をも偲はめ
(木梨軽太子 [古事記下]允恭天皇記) (岩波文庫『古事記』p.292/p.178)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。


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