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み吉野の吉野の山の春がすみ立つを見る見るなほ雪ぞ降る

作者:紀貫之 出典:[風雅和歌集1]32
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.263

「み吉野吉野春がすみ」。この「の」は「...にある」の意味。丸谷才一の説では、この貫之の歌は、単なる風景描写ではなく、秋の収穫を祈るおまじないの歌である。「春の雪」は豊年をあらかじめ祝う、めでたいものだった。

この歌の「みるみる」は「確かに見えているにもかかわらず」だろう。
「吉野にある吉野山に春霞が立っているのが確かに見えてはいるけれど、春の雪はまだ降っている」。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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