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わが恋も今は色にや出でなまし軒のしのぶも紅葉しにけり

作者:源有仁 出典:[新古今和歌集11]1027
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.223

丸谷才一の指摘:『国歌大観』に載っている歌の中でただ一つ「我が恋も」とある歌。
大野晋の説明:この歌では、「わが恋も」と「軒のしのぶも」と二つ並べて肯定しているので、「も」の新しい使い方。

「しのぶ」は、「(恋を)隠す」と云う意味での上二段動詞「しのび」(連用形) を掛けてある。「私の恋も今はもう顔色に出てしまえば良いのに。(恋を隠すために吊るした)軒の忍草の葉も色が変わっていましたよ」。シノブグサ (ノキシノブ) は常緑性なので、基本的には「紅葉・黄葉」しない筈だが、何らかの事情で変色したか?

参考(詞書):「忍草の紅葉したるにつけて、女のもとに遣はしける

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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