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あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる

作者:額田王 出典:[万葉集1]20
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.76

「や」の用例。
この歌は、その場で詠んだ歌ではないだろう。後に男と二人きりになってから、さきほど男が遠くで袖をふったその情景を一幅の絵として念頭において、その男に向かってたずねたと云うことなのだろう (これは丸谷才一の卓見)。「野守は見ずや」は反語として解ける。「野守が見るではありませんか」。p.18 に「野守は見ずや」の形で既出。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

(補足:2008-08-31[日])
これへの返歌が、「紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも (天武天皇 [万葉集1]21)」

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