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人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける

作者:紀貫之 出典:[百人一首]35/[古今和歌集1]42
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.44, p.231, p.371

p.44 では、「知らない」、「分からない」を意味する「いさ」の用例として引用されている。丸谷才一の解は「さあ人はどういう心なのか知らないけれども、私が訪ねてきた昔なつかしいこの土地では、花は昔のとおりに咲いている」。
うぅむ。丸谷才一は「人/花」と「心/香」の二項対立の対応を見落としている。更に、細かいことを言うなら、気付きの「ける」を無視している。一応、私なりの解を付けておく。「久しぶりにやってきたこの懐かしい所で、人の心は昔どおりであるかはとにもかくにも、花の香は昔どおりでしたね」。

p.231 及び p.371 では、「心も知らず」が、「も」に否定の「ず」が承けている例として引用されている。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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