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かくばかり恋ひつつあらずは高山の岩根し枕きて死なましものを

作者:磐姫皇后(磐之媛命, 磐姫, 仁徳天皇妃) 出典:[万葉集2]86
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.323, p.348, p.413

p.348 では、詠嘆の終助詞「ものを」の用例として引用されている。これから、接続助詞としての「ものを」が派生する。

p.413 では、「ずは」の用例として引用されている。本居宣長は、この歌の「ずは」は「...よりは」と訳せば良いと言った。「こんな恋しい思いをしているよりは」。

さらに、『日本語で一番大切なもの』の p.412-p.416 も (「ずは」は上を見る) も参考のこと。

「ずは」の他の用例:
立ちしなふ君が姿を忘れずは世の限りにや恋ひ渡りなむ (上総国郡司妻女等 [万葉集20]4441/4465)
見渡せば近きものから岩がくりかがよふ玉をとらずは止まじ (読人しらず [万葉集6]951/956)
神山の山下とよみ行く水の水脈し絶えずは後もわが妻 (作者不詳 [万葉集12]3014/3028)

p.323 では「岩根し枕きて死なましものを」の形で引用されている。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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