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うつせみの命を惜しみ浪にぬれ伊良虞の島の玉藻刈りをす

作者:麻続王(をみのおほきみ) 出典:[万葉集1]24
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.338

「うつせみの命を惜しみ」の「を惜しみ」は「を」+形容詞語幹+「み」の形をしている。「(この世での) 命が惜しいので」

参考 (『万葉集』における直前歌及び詞書とこの歌及びその詞書・左註):
  麻続王、伊勢の国の伊良虞の島に流さゆる時に、人の哀傷しびて作る歌
打ち麻を麻続の王海人なれや伊良虞の島の玉藻刈ります
(作者不詳 [万葉集1]23)

  麻続王、これを聞きて感傷しびて和ふる歌
うつせみの命を惜しみ浪にぬれ伊良虞の島の玉藻刈りをす
(麻続王 [万葉集1]24)
   右は日本紀を案ふるに、曰はく「天皇の四年乙亥夏の四月戊戌の朔の乙卯に、三位麻續王罪あり。因幡に流す。一の子をば伊豆の島に流す。一の子をば血鹿の島に流す」といふ。ここに伊勢の国の伊良虞の島に配すといふは、けだし後の人、歌の辞に縁りて誤り記せるか。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。


補足
「うちそををみのおほきみあまなれや」と「うつせみのいのちををしみなみにぬれ」とでは、類音が並んでいる。

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