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道鏡い賜はりてあり

作者:菅野真道 et al. 出典:[続日本紀26]宣命35
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.313

主格の助詞にあたる使い方の「い」。「が」に相当。

参考 (菅野真道 et al. [続日本紀26]宣命35):
是(こ)の日、また詔(みことのり)を下(くだ)して曰(のたま)はく、
「粟田道麻呂(あはたのみちまろ)、大津大浦(おほつのおほうら)、石川長年(いしかはのながとし)等に勅(の)りたまはく、朕(わ)が師(し)大臣禪師(だいじんぜんじ)の宣(の)りたまはく『愚痴(かたくな)に在(あ)る奴(やつこ)は思(おも)ひわく事も無(な)くして、人(ひと)の不當(なめ)く尤禮(ゐやな)しと見咎(みとが)むるをも知(し)らずして、惡(あ)しき友(とも)に引率(いざな)はるる物(もの)に在(あ)り。是(ここ)を以(もち)て此(こ)の奴等(やつこども)し如是(か)く逆(さかしま)に穢(きたな)き心(こころ)を發(おこ)して在(あ)りけりとは、既(すで)に明(あき)らかに知(しり)ぬ。此(これ)に由(よ)りて理(ことはり)は法(のり)のまにまに治(をさ)め給(たま)ふべく在(あ)り。然(しか)れども此(こ)の遍(たび)は猶(なほ)道鏡(だうきやう)い賜(たま)はりて彼等(かれら)が惑(まと)へる心(こころ)をば教(をし)へ導(みちび)きて貞(ただ)しく淨(きよ)き心(こころ)を以(もち)て朝庭(みかど)の御奴(みやつこ)と奉仕(つかへまつ)らしめむ』と宣(の)りたまふに依(よ)りて汝等(いましら)が罪(つみ)は免(ゆる)し給(たま)ふ。但(ただ)し官(つかさ)は解(と)き給(たま)ふ。散位(さんゐ)として奉仕(つかへまつ)れと勅(の)りたまふ御命(おほみこと)を聞(き)きたまへと宣(の)る。また敕(の)りたまはく、今(いま)より往(ゆ)く前(さき)に小(いささ)けき過(あやまち)も在(あ)らむ人に率(いざな)はるとし聞(きこ)しめさば、必(かなら)ず法(のり)のまにまに罪(つみ)なひ給(たま)ひきらひ給(たま)はむと勅(の)りたまふ御命(おほみこと)を聞(き)きたまへと宣(の)る」とのたまふ
岩波書店[新日本古典文学大系]『続日本紀四』p.88-p.91

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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