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由良のとを渡るふな人かぢをたえ行方も知らぬ恋の道かも

作者:曽禰好忠 出典:[百人一首]46/[新古今和歌集11]1071
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.22, p.332

この歌では「かも」と「かな」の異同が甚だしい。丸谷才一の説明によれば、岩波古典体系の『新古今和歌集』では「かも」。 東洋文庫にある素庵加筆本『百人一首』、後水尾院宸筆本の『百人一首』、私家集大成の『曽丹集』は「かな」。朝日古典全書の『新古今和歌集』も「かな」だが、その底本では「かも」で、校訂者の小島吉雄が流布本に従って直したものである。

p.332 での引用形は「ゆらの戸をわたる舟人かぢを絶えゆくへも知らぬ恋のみちかも」。橋本進吉は「かぢを絶え」の「かぢを」を客語ととらえて「楫を絶たれ」と解釈するが (丸谷才一の紹介)、大野晋は、これに反対して「かぢを」は「梶緒」であるとする。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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