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天つ風雲の通ひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめん

作者:僧正偏昭 出典:[百人一首]12/[古今和歌集17]872
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.262

普通の日本人にとり馴染みある「つ」の例。「が」と同様、外扱いの位置・存在の場所を示す助詞。「天」も「天空」なので、やはり「身内」ではない。
「つ」は奈良朝以前に良く使われていたが、奈良朝ではすたれてしまって、使われ方が化石化してしまっていた。「奥津波」、「本都延(ほつえ)」、「渡津見」、「本つ人」など自分の生活圏の内側にない、外にあるものとして扱う位置にあるものに付く。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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