« 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする | トップページ | たれをかも待乳の山のをみなへし秋と契れる人ぞあるらし »

たもとよりはなれて玉を包まめやこれなむそれとうつせみむかし

作者:壬生忠岑 出典:[古今和歌集10]425
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.134

係助詞「なむ」の用例。

大野晋の説明と解:係助詞「なむ(なむ)」は口語的で、和歌本体で使われることは少ない。この歌は平安朝の歌で「なむ」が出てくる珍しい例。「これなむそれ」は会話の言葉を引用している。「袖以外のもので玉を包めるだろうか。『これがそれです』といって、玉をわたしの袖に移してください。わたしもよく見ますから」。

丸谷才一の説明:物名歌で、第5句に「うつせみ」が入っている。

参考 (詞書中に「なん」が使われている例):
  うるまの島の人のここに放たれて来てここの人の物言ふを聞きも知らでなんあるといふ頃返事せぬ女に遣はしける
おぼつかなうるまの島の人なれやわが言の葉を知らず顔なる
(藤原公任 [千載和歌集11]657)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

|
|

« 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする | トップページ | たれをかも待乳の山のをみなへし秋と契れる人ぞあるらし »

『日本語で一番大事なもの』」カテゴリの記事

日本語/和文」カテゴリの記事

詩/文藝」カテゴリの記事

読み物・書き物・刷り物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40172/40482989

この記事へのトラックバック一覧です: たもとよりはなれて玉を包まめやこれなむそれとうつせみむかし:

« 玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする | トップページ | たれをかも待乳の山のをみなへし秋と契れる人ぞあるらし »