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君だにも思ひ出でける宵々を待つはいかなる心地かはする

作者:読人しらず 出典:[新古今和歌集14]1235
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.121

「心地かはする」。「か」に「は」が付いていて、はっきりとりたてて答えを要求している。「あなたのような人でさえも思いだしなすったとかいう宵宵を待っている方の気持ちが分りますか?」。

宵々に君をあはれと思ひつつ人にはいはで音をのみぞ泣く (藤原実頼 [新古今和歌集14]1234)」に対する返歌。「思い出でける」の「ける」に、本当に男が思い出したかについて疑いがこもっていているが、怨みを示すことで、遊戯性が出てくる。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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