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かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春は生ひつつ秋は散りゆく

作者:大伴坂上郎女 出典:[万葉集6]995/1000
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.241

「すら」の用例。「こそ」は助動詞ではなく、動詞の連用形を承けて「誂え」とか「希求」あらわす言葉。だから「かくしつつ遊び飲みこそ」で一旦切れる。「生(お)ふ」は「大きい」の「大(おほ)」を活用した動詞で、単に芽が出ることではなく、「大(おほ)」きくなること、ぼうぼうに生成すること。

ちなみに、「誂え」・「希求」の「こそ」は、動詞「コセ(遣)」(連用形)の古い命令形と言われている。

大野晋の解:「こう云う風にして音楽を奏して、お酒をお飲みください。草木でさえも春は勢いよく生長するのに、秋には散ってしまうのですから」

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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