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雨の中に馬が立つている
一頭二頭仔馬(こうま)をまじへた馬の群れが 雨の中にたつている
雨は簫々降つている
馬は草をたべてゐる
尻尾も背中も鬣も ぐつしよりと濡れそぼつて
彼らは草をたべてゐる
草をたべてゐる
あるものはまた草もたべずに きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる
雨は降つている 簫々と降つている
山は煙を上げてゐる

作者:三好達治 出典:「大阿蘇」
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.195

助詞「は」と「が」を対比するための素材として引用されている。これは詩の先頭部分である。後続部分「中嶽の頂から うすら黄ろい 重つ苦しい噴煙が濛々とあがつてゐる」と、詩の終末部分「雨が降つている 雨が降つている 雨は簫々と降つてゐる」とが p.197 で引用されている。岩波文庫『三好達治詩集』p.111-p.112

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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雨は簫々降つている
馬は草をたべてゐる
尻尾も背中も鬣も ぐつしよりと濡れそぼつて
彼らは草をたべてゐる
草をたべてゐる
あるものはまた草もたべずに きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる
雨は降つている 簫々と降つている
山は煙を上げてゐる
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