« 噫遁れよと、嫋やげる君がほとりを、
緑牧、草野の原のうねりより
なほ柔かき黒髪の綰の波を、──
こを如何に君は聞き判きたまふらむ。
| トップページ | ああ、大和にしあらましかば
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩へ。...... »

あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを尽くす 我が望みゆゑ

作者:釈迢空/折口信夫 出典:『倭をぐな』
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.39

近代和歌での感動詞「ああ」の用例。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

補足
「をぐな」は「少年」の意。『倭をぐな』は、釈迢空/折口信夫 (1887年2月11日-1953年9月3日) の歌集。1955年中央公論社刊。「あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを尽くす 我が望みゆゑ」は、その最終歌と思しい。詠歌は1948年1月。詞書は「わが饗宴」。

参考 (『倭をぐな』[わが饗宴]):
  わが饗宴
わがうたげ─。歌ふも 舞ふも 琴とるも、ほしきがまゝに 時過ぎむとす
友どちは みな若くして、酒のめば 必泣きし─きよらなる彼
うれしげもなくてす過ぎにし。わが若きはたち 三十ぢは、花の如く見ゆ
ますら雄は 美しく 身の痩せやせて、立ち躍りつゝ 人を泣かしむ
あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを盡す 我が望みゆゑ

|
|

« 噫遁れよと、嫋やげる君がほとりを、
緑牧、草野の原のうねりより
なほ柔かき黒髪の綰の波を、──
こを如何に君は聞き判きたまふらむ。
| トップページ | ああ、大和にしあらましかば
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩へ。...... »

『日本語で一番大事なもの』」カテゴリの記事

日本語/和文」カテゴリの記事

詩/文藝」カテゴリの記事

読み物・書き物・刷り物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40172/40370096

この記事へのトラックバック一覧です: あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを尽くす 我が望みゆゑ:

« 噫遁れよと、嫋やげる君がほとりを、
緑牧、草野の原のうねりより
なほ柔かき黒髪の綰の波を、──
こを如何に君は聞き判きたまふらむ。
| トップページ | ああ、大和にしあらましかば
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩へ。...... »