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待つ人も来ぬものゆゑに鶯の鳴きつる花を折りてけるかな

作者:読人しらず 出典:[古今和歌集2]100
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.352

「ものゆゑ」の用例。『日本語で一番大切なもの』で大野晋が的確な説明をしている。
「ものゆゑ」の意味には、「...に決まっているから」と云う場合と「...に決まっているのに」と云う場合があるが、これは「のに」の方。「待っているあの人は、いくら待っても来る筈はない。それは分っているのに、鴬が留まって鳴いた花の枝を折ってしまったの (見せることもできないのに)」

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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