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こを如何に君は聞き判きたまふらむ。 »

ああしやごしや、ええしやごしや

作者:太安万侶 出典:[古事記中]神武即位前「兄宇迦・弟宇迦斯」
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.40

「ああ」は、明治時代以降に多く使われるようになったが、もともとは非常に古い言葉で、『古事記』に登場する。「ああ」も「しや」も掛け声。「ご」は恐らく「吾子(あご)」。
参考 (『古事記』神武即位前「兄宇迦・弟宇迦斯」):
宇陀能 多加紀爾 志藝和那波留 和賀麻都夜 志藝波佐夜良受 伊須久波斯 久治良佐夜流 古那美賀 那許波佐婆 多知曾婆能 微能那祁久袁 許紀志斐惠泥 宇波那理賀 那許波佐婆 伊知佐加紀 微能意富祁久袁 許紀陀斐惠泥 疊疊<音引>志夜胡志夜 此者伊能碁布曾。<此五字以音。>阿阿<音引>志夜胡志夜 此者嘲咲者也 (岩波文庫『古事記』p.246)」
宇陀(うだ)の 高城(たかき)に 鴫罠(しぎわな)張る 我が待つや 鴫は障(さや)らず いすくはし くぢら障(さや)る 前妻(こなみ)が 肴(な)乞はさば 立柧梭(たちそば)の 身の無けくを こきしひゑね 後妻(うはなり)が 肴(な)乞はさば ?(いちさかき) 身(み)の多(おほ)けくを こきだひゑね ええ しやごしや こはいのごふぞ ああ しやごしや こは嘲咲(あざわら)ふぞ (岩波文庫『古事記』pp.84-85)」。
いすくはし:「くぢら」の枕詞。「無けく」:「なし」のアク語法。「こきし」:「沢山」と解されているようだが留保しておく。「ひゑね」:「削ぎ取って下さい」。「多けく」:「多し」のアク語法。「こきだ」:「沢山」。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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