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大野晋・丸谷才一『日本語で一番大事なもの』引用文索引 (改)


2008-04-22 (火)

この記事は、本来、大野晋と丸谷才一の対談『日本語で一番大事なもの』(中公文庫版。1990年 東京 中央公論社。ISBN4-12-201756-4) 中での引用文の索引として作成された。しかし、作成時に、各引用文に「参考情報」を付け加えて言ったために、出来上がったものは、ブログの記事としては極めて長大なものになった。

このため閲覧するにしろ、管理するにしろ不便であったので、各引用文ごとに分離して別途このブログにポストした ([nouse: ああしやごしや、ええしやごしや] から [nouse: Oh, to be in EnglandNow that April's there,And whoever wakes in EnglandSee,.....] まで)。

これに応じて、もとの一体化した「索引」は「無用の長物」になってしまっている。とくに、幾つかの引用文に就いては、シングルカット時「参考情報」に重要な変更が加えられおり、この点からも一体化版は、そのままの状態を維持させる訣にはいかなくなっている。

そこで、取り敢えず、「参考情報」部分を削除したものを、ポストしなおしておく。これでも、問題が残る場合は、更に何らかの処置が必要になるかもしれない。(各シングルカット版からは、このページにリンクが貼ってあるので、このページは軽軽には削除できないのだが...)

2008-04-24 (木)
各引用文に、対応するシングルカット版ページへのリンクを付けた。

2009-02-26 (木)
対象の本の題名を書き間違えると云う非常に恥ずかしいミスをしていた。「日本語で一番大切なもの」ではなく「日本語で一番大事なもの」が正しい。この記事ばかりでなく他の無慮500程の記事でも全て間違えている。まことに顔から火を噴く思いであります。時間が掛かるかと思うが逐次訂正していくつもり。予め五百回程、と云うか、五万回程叩頭しておく。申しわけない次第だが、取り敢えず、索引部分であるこの記事のタイトルだけでも訂正することにした (訂正すると、URL が変わるのだが、自分でリダイレクトファイルを作成して、同じフォルダにポストしておけば良いことに気が付いた)。

ご指摘くださった「通りすがり」さんには深く感謝いたします。

2009-02-26 [木] 17:27:51 臨時補足: 今、保存してみたら、URL が変わらないまま、訂正内容が表示されていた。うーむ。良く分らん。しばらく様子を見ることにする。

ああしやごしや、ええしやごしや (太安万侶 [古事記中]神武即位前「兄宇迦・弟宇迦斯」) p.40

噫遁れよと、嫋やげる君がほとりを、
緑牧、草野の原のうねりより
なほ柔かき黒髪の綰の波を、──
こを如何に君は聞き判きたまふらむ。
(蒲原有明 「智慧の相者は我を見て」) p.38

あゝひとり 我は苦しむ。種々無限清らを尽くす 我が望みゆゑ (釈迢空/折口信夫 倭をぐな) p.39

ああ、大和にしあらましかば
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩へ。......
(薄田泣菫 「大和にしあらましかば)」) p.38

愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う (俵万智 サラダ記念日) p.428

あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる (額田王 [万葉集1]20) p.76

秋風のいたりいたらぬ袖はあらじただわれからの露の夕暮 (鴨長明 [新古今和歌集4]366) p.383

秋の田の刈穂の庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ (天智天皇 [百人一首]1/[後撰和歌集6]302) p.339

秋の夜は松を払はぬ風だにもかなしきことの音を立てずやは (藤原季通 [千載和歌集5]304) p.86

秋の夜も深くなるとや菊の花影さへそひて君に見すらむ (伊勢 伊勢集237) p.237

秋はきぬ紅葉はやどにふりしきぬ道ふみわけてとふ人はなし (読人しらず [古今和歌集5]287) p.205

秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすやや影さむしよもぎふの月 (後鳥羽院 [新古今和歌集5]517) p.83

蕣や昼は錠おろす門の垣 (芭蕉 炭俵) p.74

朝井堤に来鳴くかほ鳥汝だにも君に恋ふれや時終へず鳴く (作者不詳 [万葉集10]1823/1827) p.255

足柄の八重山越えていましなば誰をか君を見つつしのはむ (上総国郡司妻女等 [万葉集20]4440/4464) p.374

蘆原の中つ国はいたく喧ぎてありなり (太安万侶 [古事記中]神武即位前東征) p.246

あしひきの山桜戸を開けおきてわが待つ君を誰かとどむる (作者不詳 [万葉集11]2617/2624) p.117

足引の山鳥の尾のしだり尾のながながし夜を一人かもねん (柿本人麻呂 [百人一首]3/[拾遺和歌集13]778) p.8

あしひきの山に行きけむ山人の心も知らず山人や誰 (舍人親王 [万葉集20]4294/4318) p.267

明日香川七瀬の淀に住む鳥も心あれこそ波立てざらめ (作者不詳 [万葉集7]1366/1370) p.171

明日よりは恋ひつつあらむ今夜だに早く初夜より紐とけ吾妹 (作者不詳 [万葉集12]3119/3133) p.256

紫陽花のよひらの八重に見えつるは葉越の月の影にぞ有りける (崇徳院 [夫木和歌抄9]3347) p.278

あちめ ぉぉぉぉ
おけ
あちめ ぉぉぉぉ
おけ
取合せ ぉぉぉぉ
(作者未確認又は該当情報なし 神楽歌[阿知女作法 (あちめのさはふ)]) p.52

梓の弓の加奈弭の音すなり (中皇命:間人老 [万葉集1]3) p.244

梓弓末は寄り寝む現在こそ人目を多み汝端に置けれ (東歌 [万葉集14]3490/3510) p.170

あつみ山や吹浦かけて夕すずみ (芭蕉 [奥の細道]酒田) p.73

安奈息づかし見ず久にして (東歌 [万葉集14]3547/3569) p.41

痛たづたづし友なしにして (大伴旅人 [万葉集4]575/578) p.41

阿奈ひねひねしわが恋ふらくは (忌部黒麻呂 [万葉集16]3848/3870) p.41

あはしまの逢はじと思ふ妹にあれや安眠もねずて吾が恋わたる (遣新羅使 [万葉集15]3633/3655) p.381

逢はむ日の形見にせよと手弱女の思ひ乱れて縫へる衣そ (狭野弟上娘女 [万葉集15]3753/3775) p.96

あはれいかに草葉の露のこぼるらん秋風たちぬ宮城野の原 (西行 [新古今和歌集4]300) p.32

あはれとて人の心のなさけあれな数ならぬにはよらぬ嘆きを (西行 山家集/[新古今和歌集13]1230) p.344

会津嶺の国をさ遠み逢はなはば偲ひにせもと紐結ばさね (東歌(陸奥) [万葉集14]3426/3445) p.364

相飲まむ酒ぞ (2首該当。聖武天皇又は孝謙天皇 [万葉集6]973/976又は[万葉集19]4264/4288又は) p.19

逢ふことを今日松が枝の手向草幾よしをるる袖とかは知る (式子内親王 [新古今和歌集13]1153) p.124

近江の海沖べこぐ船碇おろしかくれて君が言待つわれぞ (柿本人麻呂歌集 [万葉集11]2440/2444) p.97

近江のや毛野の若子い笛ふきのぼる (p.12)
近江のや毛野の和倶吾い笛ふきのぼる (p.266)
(作者未確認又は該当情報なし [日本書紀17]継体天皇24年10月) p.12, p.266

近江のや坂田の稲をかけつみて道ある御代のはじめにぞつく (藤原俊成 [新古今和歌集7]753) p.265

逢ふものならば (中臣宅守 [万葉集15]3731/3753) p.19

天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ (柿本人麻呂 [万葉集3]255/256) p.336

天離るひなのながぢをこぎくれば明石のとよりやまとしまみゆ (柿本人麻呂 [新古今和歌集10]899) p.337

天ざかる鄙の長道を恋ひくれば明石の門より家のあたり見ゆ (遣新羅使 [万葉集15]3608/3630) p.336

天つ風雲の通ひ路ふきとぢよ乙女の姿しばしとどめん (僧正偏昭 [百人一首]12/[古今和歌集17]872) p.262

天づたふ入日さしぬれ丈夫と思へる吾も敷妙の衣の袖は通りて沾れぬ (柿本人麻呂 [万葉集2]135) p.142

天飛ぶや鳥にもがもや (山上憶良? [万葉集5]876/880) p.18

天の河イ向ひ立ちて (柿本人麻呂歌集 [万葉集10]2011/2015) p.329

天の河イ向ひをりて (作者不詳 [万葉集10]2089/2093) p.329

天の河川音さやけし彦星の秋漕ぐ船の波のさわきか (作者不詳 [万葉集10]2047/2051) p.56, p.117

天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも (阿倍仲麻呂 [古今和歌集9]406) p.22

嗚呼見の浦に船乗りすらむ乙女らが珠裳の裾に潮みつらむか (柿本人麻呂 [万葉集1]40) p.57

雨が降つている 雨が降つている
雨は簫々と降つてゐる
(三好達治 大阿蘇) p.197

天地を照らす日月の極みなくあるべきものを何か思はむ (淳仁天皇 [万葉集20]4486/4510) p.348

天なるや月日のごとくわが思へる君が日にけに老ゆらく惜しも (作者不詳 [万葉集13]3246/3260) p.378

雨の中に馬が立つている
一頭二頭仔馬(こうま)をまじへた馬の群れが 雨の中にたつている
雨は簫々降つている
馬は草をたべてゐる
尻尾も背中も鬣も ぐつしよりと濡れそぼつて
彼らは草をたべてゐる
草をたべてゐる
あるものはまた草もたべずに きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる
雨は降つている 簫々と降つている
山は煙を上げてゐる
(三好達治 大阿蘇) p.195

雨ふれば小田のますらを暇あれや苗代水を空にまかせて (勝命法師 [新古今和歌集1]67) p.150

荒津の海潮ひ潮みち時はあれどいづれの時か吾が恋ざらむ (作者不詳 [万葉集17]3891/3913) p.370

あられふり吉志美が高嶺を険しみと草とりはなち妹が手を取る (仙柘枝(やまひとつみのえ) [万葉集3]385/388) p.290

有馬やま猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする (大弐三位 [百人一首]58/[後拾遺和歌集12]709) p.55

荒れにけりあはれ幾代の宿なれや住みけむ人のおとづれもせぬ (読人しらず [古今和歌集18]984) p.149

青色の淵こそをかしけれ (清少納言 枕草子) p.179

青の馬放れば 取りつなげ さ青の馬放れば 取りつなげ...... (作者未確認又は該当情報なし 催馬楽) p.270

青柳の糸の細しさ春風に乱れぬい間に見せむ子もがも (作者不詳 [万葉集10]1851/1855) p.316

青山を横切る雲のいちしろくわれと咲まして人に知らゆな (大伴坂上郎女 [万葉集4]688/691) p.278

汝が命 (作者未確認又は該当情報なし [日本書紀24]皇極紀2年11月) p.325

汝がつくれる家 (作者未確認又は該当情報なし [日本書紀3] 神武即位前戊午年8月) p.325

いかにせん賤が園生の奥の竹かきこもるとも世の中ぞかし (藤原俊成 [新古今和歌集17]1671) p.290

伊香保ろに天雲イつぎ (東歌 [万葉集14]3409/3428) p.329

い杙打ちま杙を打ち (「上つ瀬に 斎杭を打ち 下つ瀬に 真杭を打ち」の形で、木梨軽太子 [万葉集13]3263/3277 及び [古事記下]允恭天皇) p.325

幾夜かは経べき (紫式部 [源氏物語]御法) p.207

石麿にわれもの申す夏やせによしといふ物そ鰻とりめせ (大伴家持 [万葉集16]3853/3875) p.95

いつしかと萩の葉向けのかたよりにそそや秋とぞ風も聞ゆる (崇徳院 [新古今和歌集4]286) p.111

何時はなも恋ひずありとはあらねどもうたてこのころ恋ひし繁しも (作者不詳 [万葉集12]2877/2889) p.137

いつはりと思ふものから今さらに誰がまことをかわれは頼まむ (読人しらず [古今和歌集14]713) p.354

いづれの御時にか女御更衣あまた侍ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり (紫式部 源氏物語) p.28

いで如何にここだはなはだ利心の失するまで思ふ恋ふらくのゆゑ (柿本人麻呂歌集 [万葉集11]2400/2404) p.48

いで我が駒 早く行きこせ 真土山 あはれ 真土山 はれ (作者未確認又は該当情報なし 催馬楽) p.34

厭はるる身を憂しとてや心さへ我を離れて君に副ふらん (藤原隆親 [千載和歌集13]830) p.238

否と言へど語れ語れと詔らせこそ志斐いは奏せ強語と詔る (志斐嫗(しひのおうな) [万葉集3]237/238) p.169, p.313

古のふるき堤は年深み池のなぎさに水草生ひにけり (山部赤人 [万葉集3]378/381) p.26

犬上のとこの山なる名取川いさと答えよわが名もらすな (作者不詳 [古今和歌集20]1108) p.45

磐代の岸の松が枝むすびけむ人は帰りてまた見けむかも (長忌寸意吉麿(ながのいみきおきまろ) [万葉集2]143) p.13

石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹刈りだにせずや別れむ (大伴家持 [万葉集19]4249/4273) p.249

石根踏み夜道行かじと思へれど妹に依りては忍びかねつも (作者不詳 [万葉集11]2590/2595) p.147

石見の海打歌の山の木の間よりわが振る袖を妹見つらむか (柿本人麻呂 [万葉集2]139) p.263

言ふさへ涙がこぼるゝぞや (近松門左衛門 卯月の紅葉) p.425

家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥せるこの旅人あはれ (聖徳太子 [万葉集3]415/418) p.32

今ぞしる思ひ出でよと契りしは忘れんとてのなさけなりけり (西行 山家集/[新古今和歌集14]1298) p.109

今のごと恋ひしく君が思ほえばいかにかもせむするすべのなさ (大伴坂上郎女 [万葉集17]3928/3950) p.273

今はとてかへす言の葉拾ひおきておのがものから形見とやみむ (源能有(みなもとのよしあり, 近院右大臣) [古今和歌集14]737) p.355

今はとて君が離れなばわが宿の花をばひとり見てやしのばむ (読人しらず [古今和歌集15]800) p.300

妹がため玉を拾ふと紀の国の由良のみ崎にこの日暮しつ (藤原卿 [万葉集7]1220/1210) p.252

妹が名も我が名も立たば惜しみこそ富士の高嶺の燃えつつ渡れ (作者不詳 [万葉集11]2697/2705) p.171

妹に逢はむと祈誓ひつるかも (柿本人麻呂歌集 [万葉集11]2433/2437) p.17

伊夜彦おのれ神さび青雲の棚引く日すら小雨そぼふる (作者不詳 [万葉集16]3883/3905) p.242

いよいよますます悲しかりけり (大伴旅人 [万葉集5]793/796) p.28

いよよ清けくなりにけるかも (大伴旅人 [万葉集3]316/319) p.28

色よりも香こそあはれと思ほゆれたが袖ふれし宿の梅ぞも (読人しらず [古今和歌集1]33) p.178

鶯の谷よりいづる声なくは春くることを誰かしらまし (大江千里 [古今和歌集1]14) p.120

うぐひすの泪のつらら打解けて古巣ながらや春を知るらん (惟明親王 [新古今和歌集1]31) p.391

宇治川を船渡せをと呼ばへども聞こえざるらし梶の音もせず (作者不詳 [万葉集7]1138/1142) p.53

うちとけて寝ぬものゆゑに夢を見てももの思ひまさるころにもあるかな (小野篁 [新古今和歌集5]1380) p.353

うつせみし神に堪へねば (作者不詳 [万葉集2]150) p.324

うつせみの命を惜しみ浪にぬれ伊良虞の島の玉藻刈りをす (麻続王(をみのおほきみ) [万葉集1]24) p.338

うつつにもさもこそあらめ夢にさへ人目をもると見るがわびしさ (小野小町 [古今和歌集13]656) p.298

うまし国そあきづ島大和の国は (舒明天皇 [万葉集1]2) p.99, p.101

馬並めていざ打ち行かな渋谿の清き磯廻によする波見に (大伴家持 [万葉集17]3954/3976) p.47

馬の爪イつくす極み (大伴家持 [万葉集18]4122/4146) p.328

海にまぎれんとしき (作者不詳 竹取物語) p.27

梅が枝に鳴きて移ろふ鴬の羽しろたへに沫雪ぞ降る (作者不詳 [万葉集10]1840/1844) p.288

梅が香をたよりの風や吹きつらん春めづらしく君がきませる (平兼盛 [後拾遺和歌集1]50) p.298

梅の花いつは折らじといとはねど咲きの盛りは惜しきものなり (大伴書持(おほとものふみもち) [万葉集17]3904/3926) p.382

梅の花しだり柳に折り雑へ花にまつらば君に逢はむかも (作者不詳 [万葉集10]1904/1908) p.14

うらぶれて離れにし袖をまた纏かば過ぎにし恋い乱れ来むかも (作者不詳 [万葉集12]2927/2939 ) p.313

浦廻より漕ぎ来し船を風早み沖つ御浦にやどりするかも (作者不詳 [万葉集15]3646/3668) p.14

恨みわび干さぬ袖だにある物を恋に朽ちなん名こそ惜しけれ (相模 [百人一首]65/[後拾遺和歌集14]815) p.257

うれたきや醜ほととぎす (2首該当。大伴家持又は作者不詳 [万葉集8]1507/1511又は[万葉集10]1951/1955) p.12

老いの波越えける身こそあはれなれ今年も今は末の松山 (寂蓮 [新古今和歌集6]795) p.182

老いらくの来むと知りせば門さしてなしと答へて会はざらましを (読人しらず(おきな) [古今和歌集17]895) p.377

奥津波部都藻まき持ち寄せ来とも君にまされる玉寄せめやも (作者不詳 [万葉集7]1206/1225) p.261

沖辺の方に梶の音すなり (作者不詳 [万葉集15]3624/3646) p.245

音にのみありと聞き来しみ吉野の滝は今日こそ袖に落ちけれ (読人しらず [新古今和歌集11]991) p.182

おともせずなりもゆくかな鈴鹿山こゆてふ名のみ高くたちつつ (読人しらず [後撰和歌集14]1041) p.341

衰ひや歯に喰あてし海苔の砂 (芭蕉 己が光) p.74

鬼のやうなるもの出で来て殺さんとしき (作者不詳 竹取物語) p.27

おのがつま恋ひつつ鳴くやさ月やみ神なび山の山ほととぎす (読人しらず(後鳥羽院) [新古今和歌集3]194) p.81

おのづから涼しくもあるか (藤原清輔 [新古今和歌集3]264) p.64

大いなる彼の身体が
憎かりき
その前にゆきて物を云ふ時
(石川啄木 一握の砂) p.203

大江山いくのの道の遠ければまだふみも見ず天の橋立 (小式部内侍 [百人一首]60/[金葉和歌集(三奏本)9]543) p.371

大后の御歌一首 (作者未確認又は該当情報なし [万葉集2]153詞書) p.266

大滝を過ぎて夏身に近づきて清き川瀬を見るがさやけき (兵部川原 [万葉集9]1737/1741) p.298

おぼつかなうるまの島の人なれやわが言の葉を知らず顔なる (藤原公任 [千載和歌集11]657) p.132

大伴の御津の浜にある忘れ貝家にある妹を忘れて思へや (身人部王(むとべのおおきみ) [万葉集1]68) p.331

大原や蝶の出てまふ朧月 (丈草 [炭俵]) p.73

大原や小塩の山も今日こそは神代のことも思ひ出づらめ (在原業平 [伊勢物語]76/[古今和歌集17]871) p.71

大船の思ひたのみし君がいなば我は恋なむ直にあふまでに (作者不詳 [万葉集4]550/553) p.300

大船を荒海に漕ぎ出弥船たけわが見し児らが目見は著しも (古歌集に出づ [万葉集7]1266) p.143

朧月大河をのぼる御舟哉    蕪村
  千もとの柳四五本の松
織物も半ばに春やたちぬらん
(蕪村 et al 「朧月(歌仙)」/紫狐庵聯句集) p.404

思ひきや鄙のわかれに衰へてあまの縄たきいさりせんとは (小野篁 [古今和歌集18]961) p.186

念しもへば (おそらく「念(おもひ)し念(おもへ)ば」) (「念し念へば」」ならば作者不詳 「念し念へば」ならば [万葉集7]1132/1136) p.323

思ふどちイ群れてをれば (道祖王 [万葉集19]4284/4308) p.329

思ふどちひとりひとりが恋しなば誰によそへて藤衣きむ (読人しらず [古今和歌集13]654) p.301

おろかなるなみだぞ袖に玉はなすわれはせきあへずたぎつせなれば (小野小町 [古今和歌集12]557) p.429

かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春は生ひつつ秋は散りゆく (大伴坂上郎女 [万葉集6]995/1000) p.241

斯くしつつ在らくを好みぞたまきはる短き命を長く欲りする (安倍広庭 [万葉集6]975/980) p.105

かくなんとあまの漁火ほのめかせ磯辺の波の折もよからば (源頼光 [後拾遺和歌集11]607) p.134

かくばかり恋ひつつあらずは高山の岩根し枕きて死なましものを (磐姫皇后(磐之媛命, 磐姫, 仁徳天皇妃) [万葉集2]86) p.348, p.413

霞立ち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける (紀貫之 [古今和歌集1]9) p.220

風吹けば波打つ岸の松なれやねにあらはれて泣きぬべらなり (柿本人麻呂? [古今和歌集13]671) p.147

風吹けば楢の裏葉のそよそよと言ひ合せつついづち散るらん (惟宗隆頼(これむねのたかより) [詞花和歌集4]144) p.55

かの旅の汽車の車掌が
ゆくりなくも
我が中学の友にてありき
(石川啄木 一握の砂) p.203

河風の寒き長谷を嘆きつつ君があるくに似る人も逢へや (山前王(やまくまのおおきみ) [万葉集3]425/428) p.297

河風の涼しくもあるか打寄する浪とともにや秋は立つらむ (紀貫之 [古今和歌集4]170) p.64

川上の根白高萱あやにあやにさねさねてこそことに出にしか (東歌 [万葉集14]3497/3518) p.174, p.178

河し清けし (山部赤人 [万葉集3]324/327) p.323

還り来む日相飲まむ酒そこの豊御酒は (聖武天皇 [万葉集6]973/978) p.100

帰るさ知らぬ旅衣、法に心や急ぐらん (観世小次郎信光 能「遊行柳」) p.402

神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に (碁檀越(ごのだんおち)の妻 [万葉集4]500/503) p.127

鴨子さん、此間は何を御覧じます (式亭三馬 浮世風呂) p.7

鴨山の岩根し枕けるわれをかも知らにと妹が待ちつつあらむ (p.15)
鴨山の磐根し枕ける (p.324)
鴨山の岩根しまけるわれをかも知らにと妹が待ちつつあらむ (p.357)
(柿本人麻呂 [万葉集2]223) p.15, p.324, p.357

韓国をむけ平げてみ心鎮めたまふとイ取らして斎ひたまひし (山上憶良 [万葉集5]813/817) p.329

漢人も栰を浮べて遊ぶとふ今日そわが背子花かづらせよ (大伴家持 [万葉集19]4153/4177) p.96

雁が音はまことも遠く雲隠るなり (大伴家持 [万葉集8]1563/1567) p.245

缶詰のグリーンピースが真夜中にあけろあけろと囁いている (俵万智 サラダ記念日) p.429

監房より今しがた来し囚人はわがまへにゐてやや笑めるかも (斎藤茂吉 赤光) p.9

消えはつる時しなければ越路なる白山の名は雪にぞありける (凡河内躬恒 [古今和歌集9]414) p.275

気がつけば君の好める花模様ばかり手にしている試着室 (俵万智 サラダ記念日) p.427

象潟や雨に西施がねぶの花 (芭蕉 [奥の細道]象潟) p.73

紀の国や由良の湊に拾ふてふ玉さかにだにあひみてしかな (藤原長方 [新古今和歌集11]1075) p.251

紀伊の関守い留めてむかも (笠金村 [万葉集4]545/548) p.313, p.315

昨日今日君に逢はずてするすべのたどきを知らに哭のみしそ泣く (狭野弟上娘子 [万葉集15]3777/3799) p.357

昨日こそ君は有りしか思はぬに浜松が上に雲とたなびく (大伴三中(おおとものみなか) [万葉集3]444/447) p.176

昨日こそさなへとりしかいつの間に稲葉そよぎて秋風の吹く (読人しらず [古今和歌集4]172) p.178

きのふだにとはんと思ひし津の国の生田の杜に秋は来にけり (藤原家隆 [新古今和歌集4]289) p.256

昨日見て今日こそへだて吾妹子がここだくつぎて見まくしほしも (作者不詳 [万葉集11]2559/2564) p.175

君いし無くば痛きかも (高田女王 [万葉集4]537/540) p.324

君がせぬわが手枕は草なれや涙のつゆの夜な夜なぞおく (光孝天皇 [新古今和歌集15]1349) p.292

君がため春の野のにいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ 光孝天皇 [百人一首]15/[古今和歌集1]21) p.287

君が行日長くなりぬ奈良路なる山斎の木立も神さびにけり (吉田宜 [万葉集5]867/871) p.232

君がゆく道のながてをくりたたね焼きほろぼさむ天の火もがも (狭野弟上娘子 [万葉集15]3724/3746) p.385

君こずはひとりやねなん笹の葉のみやまもそよにさやぐ霜夜を (藤原清輔 [新古今和歌集6]616) p.337

きみすらもまことの道に入りぬなりひとりや長き闇にまどはん (選子内親王 [後拾遺和歌集17]1027) p.243

君だにも思ひ出でける宵々を待つはいかなる心地かはする (読人しらず [新古今和歌集14]1235) p.121

君によりことの繁きをふるさとの明日香の川にみそぎしにゆく (八代女王(やしろのおほきみ) [万葉集4]626/629) p.340

君やこし我やゆきけむおもほえず夢かうつつか寝てかさめてか (読人しらず(伊勢斎宮) [伊勢物語]69/[古今和歌集13]645) p.58

曲水や江家の作者誰々ぞ    召波
  唐(もろこし)上使かへり来し春    維駒
のこる月山なき空に霞むらん   蕪村
(召波・維駒・蕪村 「曲水や(歌仙)」/五車反古) p.404

きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしき一人かもねん (藤原良経 [百人一首]91/[新古今和歌集5]518) p.8

草枕旅に臥せるこの旅人 (聖徳太子 [万葉集3]415/418) p.33

クブツツイ、イツツツイ持ち打ちてし止まむ (太安万侶 [古事記中]神武即位前「八十建謀殺」) p.318

倉橋の山を高みか夜ごもりに出で来る月の光ともしき (間人大浦(はしひとのおおうら) [万葉集3]290/293) p.117

苦しくも降り来る雨か神の崎狭野の渡りに家もあらなくに (長忌寸奥麻呂(ながのいみきおきまろ) [万葉集3]265/267) p.63, p.117

紅の色も移ろひ ぬばたまの黒髪変り 朝の笑み 夕べ変らひ (大伴家持 [万葉集19]4160/4184) p.269

罌粟はたの向うの湖の光りたる信濃のくにに目ざめけるかも (斎藤茂吉 赤光) p.9

消ぬがうへにまたも降りしけ春霞立ちなばみ雪まれにこそ見め (読人しらず [古今和歌集6]333) p.299

今日そ我がする (行基? 百石讃歎) p.94

今日のうちに否ともうとも言ひ果てよ人頼めなることなせられそ (源信明 信明集) p.49

今日はまたあやめの根さへかけそへて乱れぞまさる袖のしら玉 (藤原俊成 [新古今和歌集3]221) p.238

越えぬてふ名をなうらみそ鈴鹿山いとどまぢかくならむと思ふを (読人しらず [後撰和歌集14]1042) p.341

心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 (凡河内躬恒 [百人一首]29/[古今和歌集5]277) p.276

志みな違へども歌詠めばおほかたのこと忘れけるかも (吉井勇 人間経) p.10

小菅編まなくにイ刈り持ち来て (作者不詳 [万葉集13]3323/3337) p.328

去年の春イ掘じて植ゑしわが屋外の若木の梅は花咲きにけり (阿倍広庭 [万葉集8]1423/1427) p.329

こととはん野島が崎のあま衣浪と月とにいかがしをるる (七条院大納言 [新古今和歌集4]402) p.291

こと降らば袖さへぬれて通るべく降りなむ雪の空に消につつ (作者不詳 [万葉集10]2317/2321) p.272

事もなく生き来しものを老いなみにかかる恋にもわれは逢へるかも (大伴百代 [万葉集4]559/562) p.350

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 (俵万智 サラダ記念日) p.428

このおくに知る人あれな山清水 (夏目成美 出典未確認) p.152

この照る月は満ちかけしけり (作者不詳 [万葉集3]442/445) p.27

此ノ篇ハ十五段デアルゾ (「作者」未確認 出典未確認。) p.95

木の間よりもり来る月の影みれば心づくしの秋は来にけり (読人しらず [古今和歌集4]184) p.270

此の道を行く人ごとに行き寄りてイ立ち嘆かひ (田辺福麻呂歌集 [万葉集9]1801/1805) p.328

子は祖の心なすいし子にはあるべし (菅野真道 et al. [続日本紀17]宣命13) p.315

恋ひしくは日長きものを今だにも乏しむべしや逢ふべき夜だに (柿本人麻呂歌集 [万葉集10]2017/2021) p.254

駒とめて袖打払ふかげもなし佐野のわたりの雪の夕ぐれ (藤原定家 [新古今和歌集6]671) p.63

駒なめていざ見にいかむ故郷は雪とのみこそ花はちるらめ (読人しらず [古今和歌集2]111) p.47

これ一つやは君が憂き節 (紫式部 [源氏物語]帚木) p.207

これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 (蝉丸 [百人一首]10/[後撰和歌集15]1090) p.232

これらは疑の心あらされとも上よりすらすらといひ下してらんと留る也。此類又古歌におほし (栂井道敏 てには網引綱) p.400

此を持つ伊は称を致し、捨る伊は謗を招きつ (p.310, p.315)
此を持ついはほまれを致す (p.318)
(菅野真道 et al [続日本紀30]宣命45) p.310, p.315, p.318

声絶えず鳴けやうぐひす一年にふたたびとだに来べき春かは (藤原興風 [古今和歌集2]131) p.252

声よくばうたはんものを桜ちる (芭蕉 [砂燕]) p.387

盛りなりき (作者未確認又は該当情報なし 奈良時代での用例未確認) p.19

桜色の庭の春風跡もなし訪はばぞ人の雪とだに見ん (藤原定家 [新古今和歌集2]134) p.109

桜花また見むことも定めなき齢ぞ風よ心して吹け (藤原隆頼 [金葉和歌集(三奏本)1]69) p.98

酒飲みて醉泣するしまさりたるらし (大伴旅人 [万葉集3]341/344) p.324

ささなみの国津美神のうらさびて荒れたる京見れば悲しも (高市古人 [万葉集]33) p.261

ささなみの志賀の大わだよどむとも昔の人にまたも逢はめやも (柿本人麻呂 [万葉集1]31) p.85

さす竹の皇子の宮人ゆくへ知らにす(不知尒為) (柿本人麻呂 [万葉集1]167) p.358

さつき待つ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする (読人しらず [古今和歌集3]139) p.105

薩摩守馬よりおり、みづからたからかにの給ひけるは、「別の子細候はず。三位殿に申すべき事あ(ッ)て、忠度がかへりまい(ッ)て候」 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語7]「忠教都落(ただのりみやこおち)」) p.424

里のあまのたくもの煙こころせよ月の出しほの空晴にけり (後鳥羽院 [後鳥羽院御集]759) p.278

さとりゆく誠の道に入りぬれば恋しかるべき古里もなし (慈円 [新古今和歌集10]985) p.230

沢田川 袖つくばかり や 浅けれど はれ 浅けれど 恭仁の宮人 や 高橋わたす あはれ そこよしや 高橋わたす (作者未確認又は該当情報なし 催馬楽) p.34

寂しくもあるか (山上憶良又は藤原正家 [万葉集16]3863/3885又は[千載和歌集5]306) p.64

さびしさに堪へたる人のまたもあれな庵ならべん冬の山里 (西行 山家集/[新古今和歌集6]627) p.151, p.304

さむしろや待つ夜の秋の風ふけて月をかたしく宇治の橋姫 (藤原定家 [新古今和歌集5]420) p.73

さらでだに露けきさがの野辺に来て昔の跡にしほれぬるかな (藤原俊忠 [新古今和歌集8]785) p.256

さをしかの声イつぎイつぎ恋こそまされ (作者不詳 [万葉集10]2145/2149) p.329

敷島の大和の国に人ふたりありとし思はば何かなげかむ (作者不詳 [万葉集13]3249/3263) p.67

四国路へわたるといへばいちはやく遍路ごごろとなりにけるかも (吉井勇 人間経) p.10

しただみをイ拾ひ持ち来て (作者不詳 [万葉集16]3880/3902) p.328

七万余騎がなかよりわづかに二千騎ぞのがれたりける。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語7]「倶利伽羅落(くりからおとし)」) p.423

信濃なる筑摩の河 (東歌 [万葉集14]3400/3418) p.19

志斐いは申せ (志斐嫗(しひのおうな) [万葉集3]237/238) p.318, p.324

潮待つとありける船を知らずして悔しく妹を別れきにけり (遣新羅使 [万葉集15]3594/3616) p.335

下京や雪つむ上の夜の雨 (凡兆 [猿蓑]) p.73

しもと取る里長が声は寝屋戸まで来立ち呼ばひぬ (山上憶良 [万葉集5]892/896) p.289

修行モ差別無カリケリ (作者未確認又は該当情報なし 西大寺本「金光明最勝王経」) p.25

白菅の真野の榛原行くさ来さ君こそ見らめ真野の榛原 (高市黒人妻 [万葉集3]281/284) p.391

白露の色は一つをいかにして秋の木の葉をちぢに染むらむ (藤原敏行 [古今和歌集5]257) p.343

白露の玉もてゆへるませのうちに光さへそふ常夏の花 (高倉院 [新古今和歌集3]275) p.238

白波のイさき廻れる (車持千年 [万葉集6]931/936) p.328

白波の浜松が枝の手向草幾世までにか年のへぬらむ (川島皇子;山上憶良 [万葉集1]34) p.124

白雲のいゆきはばかり (「白雲の」に該当なし。「白雲も」なら山部赤人 [万葉集3]317/320) p.319, p.325

験なき物を思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし (大伴旅人 [万葉集3]338/341) p.268, p.372

しるといへば枕だにせでねしものを塵ならぬ名の空に立つらむ (伊勢 [古今和歌集13]676) p.257

すずむしの声すなり (作者不詳 出典不詳) p.244

簾たえて閨あらはなり、月影のみぞ差し入りける。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語7]「福原落(ふくはらおち)」) p.423

砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている (俵万智 サラダ記念日) p.427

住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ (藤原俊行 [百人一首]18/[古今和歌集12]559) p.239

すめろきの遠御代御代はイしきりをり酒飲みきといふぞこのほほがしは (大伴家持 [万葉集19]4205/4229) p.330

せりなづな御形はこべら仏の座すずなすずしろ春の七草 (作者未確認又は該当情報なし 物覚え歌として流布) p.139

そこゆゑに皇子の宮人行方知らずも (柿本人麻呂 [万葉集1]167) p.358

袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つ今日の風やとくらむ (紀貫之 [古今和歌集1]2) p.269

其信教法師めが、浄海を平氏のぬかかす、武家のちりあくたとかくべき様はいかに。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語7]「願書(がんじよ)」) p.424

其人にはいはで我のみ知りてすぎたりし月日にてある物をと也 (北村季吟 八代集抄) p.345

其人にはいまだいはで、我ばかり知りて月日を重ねしことを打ち忘れてはといふ五文字なり (北村季吟 八代集抄) p.345

杣山や梢に重る雪折れにたへぬなげきの身をくだくらん (藤原俊成 [新古今和歌集16]1580) p.397

そよ 春立つといふばかりにやみ吉野の山もかすみて今朝はみゆらん (壬生忠岑 梁塵秘抄) p.54

ぞる こそれ 思ひきやとは はり やらん これぞ五つのとまりなりける (作者未確認 歌道秘蔵録) p.186

大力もあり、勇健なることもあるい、皆来て是の人を護らむ (作者未確認又は該当情報なし 『金光明最勝王経』平安初期点) p.311

道鏡い賜はりてあり (菅野真道 et al. [続日本紀26]宣命35) p.313

唐人が玄房といふ名をわら(ッ)て、「……」と相したりけるとかや。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語7]「還亡(げんぼう)」) p.423

たがために引きてさらせる布なれや世をへて見れど取る人もなき (承均法師 [古今和歌集17]924) p.148

高山の磐根し枕きて死なましものを (磐姫皇后(磐之媛命, 磐姫, 仁徳天皇妃) [万葉集2]86) p.323

たすかるものはすくなう、うたるゝものぞおほかりける。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語6]「横田河原合戦(よこたがわらのかつせん)」) p.423

立ちしなふ君が姿を忘れずは (上総国郡司妻女等 [万葉集20]4441/4465) p.416

立ちしなふ君が姿を忘れずは世の限りにや恋ひ渡りなむ (上総国郡司妻女等 [万葉集20]4441/4465) p.373, p.414

鶴が鳴のけさ鳴くなへに雁が鳴はいづくさしてか雲隠れらむ (作者不詳 [万葉集10]2138/2142) p.288

タトヒ一切ノ天人有リテ仏ノ宝棺ヲ焼カムニ能ハジ。サレバ汝ラアナガチニ焼キ奉ラム事思ハザレ。 (作者未確認又は該当情報なし [今昔物語集3]34) p.370

頼めおかんたださばかりを契りにて憂き世の中の夢になしてよ (藤原定家母/美福門院加賀 [新古今和歌集13]1233) p.172

旅の衣は篠懸の、露けき袖やしをるらん (観世小次郎信光? 能「安宅」) p.402

玉くしろ卷き寝る妹もあらばこそ夜の長けくも嬉しかるべき (作者不詳 [万葉集12]2865/2877) p.164

玉津島かも (読人しらず [古今和歌集17]912) p.22

玉ならば手にも巻かむをうつせみの世の人なれば手に巻きがたし (大伴坂上大嬢 [万葉集4]729/731) p.341

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする (式子内親王 [百人一首]89/[新古今和歌集11]1034) p.125

たもとよりはなれて玉を包まめやこれなむそれとうつせみむかし (壬生忠岑 [古今和歌集10]425) p.134

たれをかも待乳の山のをみなへし秋と契れる人ぞあるらし (小野小町 [新古今和歌集4]336) p.21

ちぎりおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり (藤原基俊 [百人一首]75/[千載和歌集16]1026) p.33

ちはやぶる神奈備山のもみぢ葉に思ひはかけじ移ろふものを (読人しらず [古今和歌集5]254) p.349

ちり果てて後やかへらんふるさとも忘られぬべき山桜かな (源道済(みなもとのみちなり) [後拾遺和歌集1]125) p.231

ツーアウト満塁なれば一生の一大事のごと君は構える (俵万智 サラダ記念日) p.429

月しあれば (2首該当。大伴坂上郎女([万葉集4]667/670) 又は 作者不詳([万葉集11]2665/2673) [万葉集4]667/670 又は [万葉集11]2665/2673) p.323

月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど (大江千里 [百人一首]23/[古今和歌集4]193) p.268

月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして (在原業平 [伊勢物語]4/[古今和歌集15]747) p.79

常ならず (作者未確認又は該当情報なし 奈良時代での用例未確認) p.19

津の国のあしでにもなき浦を見てなにはのことに落つる泪ぞ (勝命 月詣和歌集) p.418

津の国のなには思はず山しろのとはにあひみんことをのみこそ (読人しらず [古今和歌集4]696) p.416

津の国の難波の春は夢なれや芦の枯葉に風わたるなり (西行 [新古今和歌集6]625) p.84

露は袖に物思ふ比はさぞなおくかならず秋のならひならねど (後鳥羽院 [新古今和歌集5]470) p.42

露をなどあだなるものと思ひけむわが身も草に置かぬばかりを (藤原惟幹(ふじわらのこれもと) [古今和歌集16]860) p.331

手にとれば袖さへ匂ふをみなへしこの白露に散らまく惜しも (作者不詳 [万葉集10]2115/2119) p.236

東国北国の背くだにあるに、南海西海かくのごとし (作者未確認又は該当情報なし [平家物語6]飛脚到来?? 「入道死去」の可能性が有る) p.255

どうしても海が見たくて十二月ロマンスカーに乗る我と君 (俵万智 サラダ記念日) p.428

とこしへに君もあへやもいさなとり海の浜藻の寄るときどきを (衣通郎女(そとほしのいらつめ) [日本書紀13]允恭紀11年3月) p.265

年の内に春は来にけりひととせを去年とやいはむ今年とやいはむ (在原元方 [古今和歌集1]1) p.80, p.209

毎年(としのは)に来鳴くものゆゑほととぎす聞けばしのはく逢はぬ日を多み (大伴家持 [万葉集19]4168/4192) p.352

鳶(とび)の羽もかいつくろひぬはつしぐれ    去来
  一吹き風の木の葉しづまる    芭蕉
股引の朝からぬるる川こえて    凡兆
(去来・芭蕉・凡兆 猿蓑「はつしぐれ」) p.403

遠しとふ故奈の白嶺に逢ほ時も逢はのへ時も汝にこそ寄され (東歌 [万葉集14]3478/3497) p.366

豊国の香春が吾宅ひもの児にイつがり居れば香春は吾宅 (抜気大首 [万葉集9]1767/1771) p.329

中嶽の頂から うすら黄ろい 重つ苦しい噴煙が濛々とあがつてゐる (三好達治 大阿蘇) p.197

長月の有明の月のありつつも君しきまさばわれ恋めやも (柿本人麻呂 [拾遺和歌集13]795) p.88

汝が母を取らくを知らに、汝が父を取らくを知らに、イそばひ居るよ、いかるがとひめと (作者不詳 [万葉集13]3239/3253) p.328

なき人のかたみの雲やしをるらむ夕の雨に色は見えねど (後鳥羽院 [新古今和歌集8]803) p.378

鳴きわたる雁のなみだや落ちつらむもの思ふ宿の萩のうえのつゆ (読人しらず [古今和歌集4]221) p.266

慰もる心はなしにかくのみし恋ひやわたらむ月に日にけに (作者不詳 [万葉集11]2596/2601) p.127

夏刈の玉江の芦を踏みしだき群れゐる鳥のたつそらぞなき (源重之 [後拾遺和歌集3]219) p.247

夏と秋とゆきかふ空のかよひ路はかたへ涼しき風やふくらむ (凡河内躬恒 [古今和歌集3]168) p.129

夏やせに良しといふ物ぞ (大伴家持 [万葉集16]3853/3875) p.19

何となく、
今年はよい事あるごとし、
元日の朝、晴れて風なし。
(石川啄木 悲しき玩具) p.379

なにはがた短きあしのふしのまも会はでこの世をすぐしてよとや (伊勢 [新古今和歌集11]1049) p.226

難波津や田螺の蓋も冬ごもり (芭蕉 [市の庵]) p.73

涙さへ時雨に添ひて故郷は紅葉の色にこさまさりけり (伊勢 [後撰和歌集8]460) p.237

西の海立つ白波のうへにしてなにすぐすらん仮のこの世を (宇佐神宮神託 [新古今和歌集19]1864) p.338

二十八貫の銀では、疵のない、手入らずの女房が持たるゝ。 (近松門左衛門 心中万年草) p.425

にほの海や月の光のうつろへば浪の花にも秋はみえけり (藤原家隆 [新古今和歌集4]389) p.72

主しらぬ香こそにほへれ秋の野に誰がぬぎかけし藤袴ぞも (素性法師 [古今和歌集4]241) p.294

ぬるがうちに帰る昔の夢もがな見ぬ世のことを人に語らん (源基氏 [新続古今和歌集18]1953) p.299

子の日しに都へゆかん友もがな (芭蕉 [蕉翁全伝]) p.387

後瀬山後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日までも生けれ (大伴家持 [万葉集4]739/742) p.170

野辺近く家居しせれば鶯のなくなる声は朝な朝な聞く (読人しらず [古今和歌集1]16) p.210

昇ると沈むと有りてあるいは上りあるいは下り (作者未確認又は該当情報なし 『金光明最勝王経』平安初期点) p.311

野守は見ずや (額田王 [万葉集1]20) p.18

ハイ、うつぼを読返さうと存じてをる所へ、活字本を求めましたから幸ひに異同を訂してをります。さりながら旧冬は何角用事にさへられまして、俊蔭の巻を半過るほとで捨置きました (式亭三馬 浮世風呂) p.7

薄暮ハカイクラミトモ云フゾ (笑雲清三 [四河入海]1-1) p.95

花ちらす風のやどりは誰か知るわれに教へよゆきてうらみむ (素性法師 [古今和歌集2]76) p.269

花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに (小野小町 [百人一首]9/[古今和歌集2]113) p.228

花の色はちらぬ間ばかり故郷に常にはまつの緑なりけり (藤原雅正(まさただ) [後撰和歌集1]43) p.229

花の色も常盤ならなむ弱竹の長きよに置く露しかからば (清原元輔 [拾遺和歌集18]1161) p.229

花の色も宿も昔のそれながら変れるものは露にぞありける (清原元輔 [拾遺和歌集20]1276) p.230

花は根に鳥は古巣にかへるなり春のとまりを知る人ぞなき (崇徳院 [千載和歌集2]122) p.377

祝子がいはふ社の紅葉ばもしめをば越えて散るといふものを (読人しらず [拾遺和歌集17]1135) p.296

祝部らが斎ふ社の黄葉も標縄越えて散るといふものを (作者不詳 [万葉集10]2309/2313) p.296

春風に朱のそほ舟歌ふらん (蕪村 「ほうらいの(三つ物三組)其三」/安永四年春帖) p.404

春雨ににほへる色もあかなくに香さへなつかし山吹の花 (読人しらず [古今和歌集2]122) p.237

春されば吾家の里の川門には鮎児さばしる君待ちがてに (作者不詳(娘等) [万葉集5]859/863) p.362

春の雨にありけるものをたちかくれ妹が家道にこの日くらしつ (作者不詳 [万葉集10]1877/1881) p.351

春の色のいたりいたらぬ里はあらじ咲ける咲かざる花の見ゆらむ (読人しらず [古今和歌集2]93) p.383, p.394

春の野に鳴くやうぐひすなつけむとわが家の園に梅が花咲く (算師志氏大道(さんししじのおほみち) [万葉集5]837/841) p.69

はるる夜の星か川べの蛍かもわが住む方のあまのたく火か (在原業平 [伊勢物語]87/[新古今和歌集17]1589) p.21

火打箱が見えぬ。 (近松門左衛門 曾根崎心中) p.425

ひさかたの天つみ空に照る月の失せなむひこそわが恋ひやまめ (作者不詳 [万葉集12]3004/3018) p.145

ひさかたの天照る月は見つれども吾が思う妹に遇はぬころかも (作者不詳 [万葉集15]3650/3672) p.293

久方の天しらしぬる君ゆゑに日月をしらず恋ひわたるかも (柿本人麻呂 [万葉集2]200) p.397, p.398

久堅のあめにしをるる君ゆゑに月日もしらで恋ひわたるらん (柿本人麻呂 [新古今和歌集8]849) p.396

ひさかたのひかりのどけき云々の歌は、しづ心なく花のちるかな。何とてしづ心なく花のちるらんといふ意なり。次々の歌もみな此格に同じ。いづれも△のしるしを附けたる所に。何とてといふ言を加へて心得べし。さて此らんをかなに通ふと云ふことは。右の古今の歌のらんを顕昭が本には花と見ゆるかと有。此のかはかなの意也。又新古今九、貫之
  見てだにもあかぬ心を玉ぼこの道のおくまで人のゆくらん
 此歌も同じ格なるを。古今六帖には下句を「みちのく迄も人のゆくかな」とあり。これらにてさとるべし。
(本居宣長 詞の玉緒) p.395

ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ (紀友則 [古今和歌集2]84) p.393

他国に君をいませていつまでか吾が恋ひ居らむ時の知らなく (狭野弟上娘子 [万葉集15]3749/3771) p.375

人知れず絶えなましかばわびつつも無き名ぞとだに言はましものを (伊勢 [古今和歌集15]810) p.252

人しれぬ思ひをつねにするがなる富士の山こそわが身なりけれ (読人しらず [古今和歌集11]534) p.178

一つ松幾代かへぬる吹く風の音の清きは年深みかも (市原王 [万葉集6]1042/1046) p.118

人はいさ飽かぬ夜床に留めつる我が心こそ我を待つらめ (源頼政 [千載和歌集13]805) p.45

人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける (紀貫之 [百人一首]35/[古今和歌集1]42) p.44, p.231, p.371

人は正しうなければ、人が用いぬぞ (「作者」未確認 『周易秘抄』下) p.379

独り寝と薦朽ちめやも綾むしろ緒になるまでに君をし待たむ (作者不詳 [万葉集11]2538/2543) p.53

ひとり寝やいとど寂しきさを鹿の朝臥す小野の葛のうら風 (藤原顕綱 [新古今和歌集5]450) p.74

ひとりのみぬる常夏の露けさは涙にさへや色をそふらむ (伊勢 [新拾遺集3]285) p.238

ひもの緒のイつがり合ひてにほどりの二人並び居 (大伴家持 [万葉集18]4106/4130) p.329

昼解けば解けなへ紐の我が背なに相寄るとかも夜解けやすけ (東歌 [万葉集14]3483/3503) p.365

昼は 日の暮るるまで 夜は 夜の明くる極み (「岡本天皇」とあり、舒明天皇又は皇極天皇(斉明天皇)のいづれか不確定 [万葉集4]485/488) p.276

深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け (上野岑雄(かみつけのみねお) [古今和歌集16]832) p.263

不尽の嶺を高みかしこみ天雲もい行きはばかりたなびくものを (高橋虫麻呂 [万葉集3]321/324) p.347

船の舳のイはつるまでに (大伴家持 [万葉集18]4122/4146) p.328

ふもとまで尾上の桜ちりこずはたなびく雲と見てやすぎまし (藤原顕輔 [新古今和歌集2]124) p.374

冬の夜のながきを送る袖ぬれぬ暁がたの四方のあらしに (後鳥羽院 [新古今和歌集6]614) p.278

古池や (芭蕉 [蛙合]) p.75

ふるさとは吉野の山しちかければひと日もみゆきふらぬ日はなし (読人しらず [古今和歌集6]321) p.205

故郷も恋ひしくもなし旅の空みやこもつひのすみかならねば (平重衡 [平家物語10]海道下(かいどうくだり) p.230

古人の食へしめたる吉備の酒病まばすべなし貫簀たばらむ (丹生女王 [万葉集4]554/557) p.264

北面の下﨟、さては金行といふ御力者ばかりぞまいりける。 (作者未確認又は該当情報なし [(覚一本)平家物語3]「法王被流(ほうおうながされ)」) p.423

霍公鳥鳴きて越ゆなり今し来らしも (大伴家持 [万葉集20]4305/4329) p.245

ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく (後鳥羽院 [新古今和歌集1]2) p.181

法師らがひげの剃杭馬つなぎいたくな引きそ法師は泣かむ (作者不詳 [万葉集16]3846/3868) p.289

堀江漕ぐ伊豆手の船の楫つくめ (大伴家持 [万葉集20]4460/4484) p.266

待つ人も来ぬものゆゑに鶯の鳴きつる花を折りてけるかな (読人しらず [古今和歌集2]100) p.352

枕だに知らねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢 (和泉式部 [新古今和歌集13]1160) p.258

ますらをが山かたつきて住む庵の外面にわたす杉のまろ橋 (順徳院 [風雅和歌集16]1768) p.297

ますらをと思へる吾をかくばかりみつれにみつれ片思ひをせむ (大伴家持 [万葉集4]719/722) p.343

大夫は友の騒きに慰もる心もあらめわれそ苦しき (作者不詳 [万葉集22]2571/2576) p.144

またや見ん交野のみ野の桜がり花の雪散る春のあけぼの (藤原俊成 [新古今和歌集2]114) p.131

まちちゃんと我を呼ぶとき青年のその一瞬のためらいが好き (俵万智 サラダ記念日) p.428

万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校 (俵万智 サラダ記念日) p.426

松が根の岩田の岸の夕すずみ君があれなと思ほゆるかな (西行 山家集/[玉葉和歌集14]1939) p.304

まつむしの声すなり (読人しらず [古今和歌集4]202 ) p.244

御足跡作る 石の響きは 天に到り 地さへ揺すれ 父母がために 諸人のために (文室智努(ふんやのちぬ) 仏足石歌) p.287

み吉野の 吉野の鮎
鮎こそは 島辺もよき え苦しゑ
水葱(なぎ)の本 芹(せり)の本 吾は苦しゑ
(作者未確認又は該当情報なし 日本書記歌謡) p.50

みかの原わきて流るる泉川いつみきとてか恋ひしかるらん (藤原兼輔 [百人一首]27/[新古今和歌集11]996) p.62

みかりする交野のみ野にふる霰あなかままだき鳥もこそ立て (崇徳院 [新古今和歌集6]685) p.42

三島江や霜もまだひぬ芦の葉につのぐむほどの春風ぞ吹く (源通光 [新古今和歌集1]25) p.72

道しあればおのが越路のふるさとも同じ春とや雁のゆくらん (後醍醐院 [続後拾遺和歌集]53) p.230

みちのくはいづくはあれどしほがまの浦こぐ舟のつなでかなしも (東歌 [古今和歌集20]1088) p.206

道の隅イつもるまでに (額田王 [万葉集1]17) p.328

水茎の岡の木の葉を吹き返へしたれかは君を恋ひんと思ひし (読人しらず [新古今和歌集11]1056) p.126

水鳥の発ちの急きに父母に物言ず来にて今ぞ悔しき (有度部(うとべの)牛麿 [万葉集20]4361/4337) p.104

みつみつし久米の若子がイ触れけむ磯の草根のかれまく惜しも (河辺宮人 [万葉集3]435/438) p.329

水上やたえだえ氷る岩間より清滝川に残る白波 (藤原良経 [新古今和歌集6]634) p.74

皆是レ金光明経ノ力ナリケリ (作者未確認又は該当情報なし 西大寺本「金光明最勝王経」) p.25

みは上におのれつちのと下につきすでにやむのみなかばなりけり (作者未確認又は該当情報なし 物覚え歌) p.139

見むと言はば否といはめや梅の花散りすぐるまで君が来まさぬ (中臣清麻呂 [万葉集20]4497/4521) p.43

宮柱したつ磐根にしきたてて露もくもらぬ日のみかげかな (西行 [新古今和歌集19]1877) p.262

み雪降る冬の林に飄風かもい巻き渡ると思ふまで (柿本人麻呂 [万葉集2]199) p.320

み吉野の吉野の山の春がすみ立つを見る見るなほ雪ぞ降る (紀貫之 [風雅和歌集1]32) p.263

見らくしよしも ([万葉集]中で6首該当。大伴坂上郎女, 大伴坂上郎女, 柿本人麻呂, 尾張連, 大伴駿河麻呂, 大伴家持 [万葉集6]983/988, [万葉集6]992/997, [万葉集7]1247/1251, [万葉集8]1421/1425, [万葉集8]1660/1664, [万葉集19]4167/4191) p.324

見る夢のうつつになるは世の常ぞ現つの夢になるぞ悲しき (読人しらず [拾遺和歌集14]920) p.98

見渡せば近きものから岩がくりかがよふ玉をとらずは止まじ (読人しらず。笠朝臣金村歌集所収歌。或いは車持朝臣千年の作かとも。 [万葉集6]951/956) p.414

見わたせば柳さくらをこきまぜて都ぞ春の錦なりける (素性法師 [古今和歌集1]56) p.106

神山の山下とよみ行く水の水脈し絶えずは後もわが妻 (作者不詳 [万葉集12]3014/3028) p.415

三輪山をしかも隠すか雲だにも情あらなも隠さふべしや (額田王 [万葉集1]18) p.78, p.250

昔こそ難波田舎と言はれけめ今は京引き都びにけり (藤原宇合(ふじわらのうまかい) [万葉集3]312/315) p.176

向つ岡の若楓の木下枝取り花待つい間に嘆きつるかも (作者不詳 [万葉集7]1359/1363) p.316

虫のごと声にたててはなかねども泪のみこそ下に流るれ (清原深養父 [古今和歌集12]581) p.273

紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも (天武天皇 [万葉集1]21) p.77

紫のひともとゆゑに武藏野の草はみながらあはれとぞ見る (読人しらず [古今和歌集17]867) p.106

最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも (斎藤茂吉 白き山) p.9

最上川のぼればくだる稲舟の否にはあらずこの月ばかり (東歌 [古今和歌集20]1092) p.43

もとなし恋ば (大伴坂上郎女 [万葉集4]723/726) p.323

もみぢ葉の流れざりせば立田川水の秋をば誰かしらまし (坂上是則 [古今和歌集5]302) p.120

ももしきの大宮人はいとまあれや桜かざして今日も暮しつ (山部赤人 [新古今和歌集2]104) p.84, p.150

ももしきや古き軒ばのしのぶにもなほあまりある昔なりけり (順徳院 [百人一首]100/[続後撰和歌集18]1205) p.74

ヤア虎が涙のしるしが見えて、空が曇つた (近松門左衛門 心中刃は氷の朔日) p.425

社し無かリせば (佐伯赤麻呂 [万葉集3]404/407) p.323

八百日行く浜の沙もわが恋にあに益らじか沖つ島守 (笠女郎 [万葉集4]596/599) p.360

山里は人来させじと思はねど訪はるることぞうとくなりゆく (西行 [新古今和歌集17]1658) p.382

山里は冬ぞさびしさまさりけるひとめも草もかれぬと思へば (源宗于(みなもとのむねゆき) [百人一首]28/[古今和歌集6]315) p.421

山の際ゆ出雲の子らは霧なれや吉野の山の嶺にたなびく (柿本人麻呂 [万葉集3]429/432) p.146

山より出づる北時雨、行くへや定めなかるらん (金春禅竹 能「定家」) p.402

雪とのみふるだにあるを桜花いかにちれとか風の吹くらむ (凡河内躬恒 [古今和歌集2]86) p.121, p.393

雪のうちに春は来にけりうぐひすの氷れる泪いまやとくらん (二条后 [古今和歌集1]4) p.391

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし (鴨長明 方丈記) p.119

ゆく年のをしくもあるかな増鏡みるかげさへにくれぬと思へば (紀貫之 [古今和歌集6]342) p.65

行春や鳥啼き魚の目は泪 (p.74)
行春や (p.75)
(芭蕉 [奥の細道]千住旅立ち) p.74, p.75

ゆくものはかくのごときか昼夜をおかず (孔子 [論語]子罕) p.119

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり (久保田万太郎 流寓抄以後(昭和38年)) p.9

夕ぐれは雲のはたてに物ぞ思ふあまつ空なる人を恋ふとて (読人しらず [古今和歌集11恋歌1]484) p.108

夕されば君来まさむと待ちし夜のなごりそ今も寝ねがてにする (作者不詳 [万葉集11]2588/2593) p.103

由良のとを渡るふな人かぢをたえ行方も知らぬ恋の道かも (曽禰好忠 [百人一首]46/[新古今和歌集11]1071) p.22, p.332

能く渟れる水かな (作者未確認又は該当情報なし 常陸風土記) p.11, p.20

よしさらば後の世とだに頼めおけつらさにたへぬ身ともこそなれ (藤原俊成 [新古今和歌集13]1232) p.172

世にふるは苦しきものをまきの屋にやすくもすぐる初時雨かな (二条院讃岐 [新古今和歌集6]590) p.349

世にふるもさらに時雨の宿り哉 (宗祇 [新撰菟玖波集20]3801) p.350

世にふるも更に宗祇の宿り哉 (芭蕉 [虚栗]) p.350

世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり (大伴旅人 [万葉集5]793/796) p.26

宵なは来なに明けぬしだ来る (東歌 [万葉集14]3461/3480) p.365

宵々に君をあはれと思ひつつ人にはいはで音をのみぞ泣く (藤原実頼 [新古今和歌集14]1234) p.122

夜やくらき道やまどへる郭公わが宿をしもすぎがてに鳴く (紀友則 [古今和歌集3]154) p.128

夜ひかる玉といふとも酒飲みて情をやるにあに若かめやも (大伴旅人 [万葉集3]346/349) p.360

らんは全く疑也。故にらんと留るは上に疑の詞にても、てにはにても有へしとぞ。疑の詞はいついづれたれなどさぞ等也。疑のてにはは、かの字やの字也。 (栂井道敏 てには網引綱) p.399

わが命も常にはあらぬか昔見し象の小川をゆきてみむため (大伴旅人 [万葉集3]332/335) p.67

わが門の榎の実もり喫む百千鳥千鳥は来れど君そ来まさぬ (作者不詳 [万葉集16]3872/3894) p.101

わが門の片山椿まこと汝我が手触れなな土に落ちもかも (物部広足(もののべのひろたり) [万葉集20]4418/4442) p.365

若草の や 妹も乗せたり あいそ 我も乗せたり や 船かたぶくな 船かたぶくな (作者未確認又は該当情報なし 神楽歌) p.68

わが心なぐさめかねつ更科やをばすて山に照る月を見て (読人しらず [古今和歌集17]878) p.72

わが恋は知らぬ山路にあらなくにまどふ心ぞわびしかりける (紀貫之 [古今和歌集12]597) p.287

わが恋はしる人もなし堰く床の涙もらすな黄楊の小枕 (式子内親王 [新古今和歌集11]1036) p.213

わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風騒ぐなり (慈円 [新古今和歌集11]1030) p.220, p.291

わが恋も今は色にや出でなまし軒のしのぶも紅葉しにけり (源有仁 [新古今和歌集11]1027) p.223

わが里に大雪ふれり大原の古りにし里にふらまくは後 (天武天皇 [万葉集1]103) p.275

わが背子がイ立たせりけむ厳橿がもと (額田王 [万葉集1]9) p.328

わが背子が来まさぬ宵の秋風は来ぬ人よりもうらめしきかな (曽禰好忠 [拾遺和歌集13]833) p.294

わが袖はしほひに見えぬ沖の石の人こそしらねかわく間もなし (二条院讃岐 [百人一首]92/[千載和歌集12]760) p.371

わが袖は手本とほりて濡れぬとも恋忘れ貝取らずは行かじ (遣新羅使 [万葉集15]3711/3733) p.372

わが欲りし野島は見せつ底深き阿胡根の浦の玉そ拾はぬ (中皇命 [万葉集1]12) p.101

わが身のかくいたづらに沈めるだにあるを......もし我におくれてその志とげず、この思ひおきつる宿世たがはば海に入りね (紫式部 源氏物語[若紫]) p.255

我宿にさける藤浪立ちかへり過ぎがてにのみ人のみるらむ (凡河内躬恒 [古今和歌集2]120) p.400

わが宿の花たちばなにほととぎす今こそ鳴かめ友に会へるとき (大伴書持(おほとものふみもち) [万葉集8]1481/1485) p.384

わが故に思ひな痩せそ秋風の吹かむその月逢はむものゆゑ (遣新羅使 [万葉集15]3586/3608) p.351

吾妹子が赤裳の裾のひづちなむ今日の小雨にわれさへ濡れな (作者不詳 [万葉集7]1090/1094) p.236

和気い申してあり (菅野真道 et al. [続日本紀26]宣命34) p.313

分けてやる隣もあれなおこり炭 (一茶 七番日記) p.152

忘れてはうち嘆かるる夕べかなわれのみ知りて過ぐる月日を (式子内親王 [新古今和歌集11]1035) p.344

忘れても人に語るなうたたねの夢みてのちも長からじよを (馬内侍 [新古今和歌集13]1161) p.346

わたつみの海に出でたる飾磨川絶えむ日にこそわが恋やまめ (遣新羅使 [万葉集15]3605/3627) p.386

海の底おきを深めて生ふる藻のもとも今こそ恋はすべなき (作者不詳 [万葉集11]2781/2791) p.164

わびぬれば身を浮草の根を絶えてさそふ水あらばいなんとぞ思ふ (小野小町 [古今和歌集18]938及び仮名序) p.333

われこそは憎くもあらめわが宿の花たちばなを見には来じとや (作者不詳 [万葉集10]1990/1994) p.143, p.177

われし羨しも (大伴宿奈麻呂 [万葉集4]533/536) p.324

我のみや世をうぐひすとなきわびむ人の心の花とちりなば (読人しらず [古今和歌集15]798) p.129

われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子 (与謝野寛 紫) p.39

岡に寄せ我が刈る草のさ寝がやのまこと和やは寝ろとは言なかも (東歌 [万葉集14]3499/3520) p.366

惜しめども散り果てぬれば桜花いまは梢をながむばかりぞ (御白河院 [新古今和歌集2]146) p.99

をしめども春の限りの今日のまた夕暮れにさへなりにけるかな (読人しらず [後撰和歌集3]141) p.240

をち水[ヲ]イ取り来て (作者不詳 [万葉集13]3245/3259) p.328

をとつひも昨日も今日も見つれども明日さへ見まくほしき君かも (橘文成(たちばなのあやなり) [万葉集6]1014/1019) p.240

居り明かしも今宵は飲まむほととぎす明けむあしたは鳴き渡らむぞ (大伴家持 [万葉集18]4068/4092) p.385

  女をかたらはんとてめのとのもとにつかはしける
かくなんとあまの漁火ほのめかせ磯辺の波の折もよからば
(源頼光 [後拾遺和歌集11]607) p.134

Le vent se lève, il faut tenter de vivre. (ヴァレリー "Le Cimetière marin") p.86

Oh, to be in England
Now that April's there,
And whoever wakes in England
See,.....
(ブラウニング "Home thought from Abroad") p.39

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コメント

こんにちは。いつも楽しく拝読させて頂いています。

ところで、肝心の本のタイトルですが、「大切」ではなくて、「大事」では?

http://opac.ndl.go.jp/recordid/000002109550/jpn

[2009-01-26 (月) ゑびすや付加]: 「通りすがり」さんのご指摘のとおりで、「日本語で一番大切なもの」ではなく「日本語で一番大事なもの」が正しい表記です。これは、全く私のミスです。当然訂正すべきなんですが、そうすると、ココログの現在の「仕様」のせいで、URL (固定リンク) が変わってしまう筈で、サイト内の相互参照が成立しなくなり、また、検索エンジンによる検索結果がリンク切れになってしまうことになるものと思われます。まことに痛し痒しですね。

[2009-03-29 (日) ゑびすや付加]: このコメント、公開したつもりが公開になってていませんでした。おくればせながら、公開いたします。重ね重ねの不手際を深くお詫びいたします。

なお、ココログの記事の訂正をすると URL が変わってしまう件に就いては、現在直っているようです。とは言え、無慮 500 の記事を訂正する手間を考えると、ココログは (特に「訂正」はそうであるような印象を受けるのですが) ポストに妙に時間がかかるので二の足を踏んでいます。

投稿: 通りすがり | 2009年1月26日 (月) 11:44

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