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ますらをと思へる吾をかくばかりみつれにみつれ片思ひをせむ

作者:大伴家持 出典:[万葉集4]719/722
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.343

「を」の用例。自分を「ますらを」だと思っていたことへの執着がある。そうした執着が破れたことにより「吾」が第3人称的になり、さらに末尾の助動詞「む」が反語的になる。動詞「みつれ」(連用形) は「疲れ果てる」・「窶れる」の意。「一人前の大人の男だった筈のこの私が、これほど窶れるような片思いをしようとは」

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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