« ちぎりおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり | トップページ | ちり果てて後やかへらんふるさとも忘られぬべき山桜かな »

ちはやぶる神奈備山のもみぢ葉に思ひはかけじ移ろふものを

作者:読人しらず 出典:[古今和歌集5]254
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.349

「ものを」の用例。「神奈備山」は「神社のある山」のこと。大野晋の解は「(神奈備山の)もみじ葉に思いをかけることはすまい。なぜならもみじは散ってしまうにきまっているのだものを」。なるほどその通りなのだが、「思ひはかけじ」はもう少し敷衍して良かったと思う。「思ひをかける」には「そのことばかりを『思う』」と云う含意がある。

丸谷才一の説明によれば、小沢正夫は、この歌を神奈備の社に仕えている巫女に手を出すなと云う意味ではないかと言っている由。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

|
|

« ちぎりおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり | トップページ | ちり果てて後やかへらんふるさとも忘られぬべき山桜かな »

『日本語で一番大事なもの』」カテゴリの記事

日本語/和文」カテゴリの記事

詩/文藝」カテゴリの記事

読み物・書き物・刷り物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40172/40483145

この記事へのトラックバック一覧です: ちはやぶる神奈備山のもみぢ葉に思ひはかけじ移ろふものを:

« ちぎりおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり | トップページ | ちり果てて後やかへらんふるさとも忘られぬべき山桜かな »