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ちり果てて後やかへらんふるさとも忘られぬべき山桜かな

作者:源道済(みなもとのみちなり) 出典:[後拾遺和歌集1]125
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.231

助詞「も」の用例。「ふるさとも忘れられてしまうようだ」と云うので、この「も」にも、やはり否定的な意味合いがある。
大野晋は「ふるさとも忘られぬべき」を「ふるさとも忘れられてしまうようだ」と「られ」を「受身」に解釈しているが、詞書は「東三条院の御屏風に旅人山櫻を見る所をよめる」だから、「可能」とした方が良かろう。一応解を付けておく:「散りきってしまってから帰ることにしようか。故郷の事を忘れてしまってもおかしくなさそうな山桜だからな」

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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