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宵なは来なに明けぬしだ来る

作者:東歌 出典:[万葉集14]3461/3480
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.365

上代東国方言の例。
大野晋の説明:「な」は、体言を承ける助詞「に」の前にあるから、「な」は連体形である。「宵なは来なに明けぬしだ来る(宵ニハ訪ネテ来ズニ、夜ガ明ケタトキニ訪ネテ来ル)」と相手を責めている。

あぜと言へかさ寝に逢はなくにま日暮れて宵なは来なに明けぬしだ来る (東歌 [万葉集14]3461/3480)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

補足
「あぜ」は上代東国方言。「どうして・なぜ」や「どう・いかに」を意味する。「しだ」も上代東国方言らしい。「(...する)時」を意味する。現代語の「行きしな」、「帰りしな」の「しな」の古語。
「あぜと言へか」については、「どういうわけか」、「何と言うか」などの釈義が与えられるのが普通らしいが、私自身の判断はここでは控える。

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