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いよいよますます悲しかりけり

作者:大伴旅人 出典:[万葉集5]793/796
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.28

気付きの助動詞「けり」の用例。「『悲し (加奈之)』と云う感を新たにする」。

「いよいよ」は『日本語で一番大切なもの』原文のママ。「いよよ」とすべき。「世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり (大伴旅人 [万葉集5]793/796)」として p.26 で既出。

大伴旅人は神亀5年4月初旬、妻の大伴郎女を失っていたが、その前にも、弟であり、異母妹大伴坂上郎女の夫でもある、大伴宿奈麻呂が亡くなっていたらしい。

参考:
詞書
大宰帥大伴卿、凶問に報ふる歌一首
禍故重畳し、凶問累集す 永に崩心の悲しびを懐き、独ら断腸の泣を流す。ただ、両君の大助によりて、傾命わずかに継げらけるのみ。[筆の言を尽さぬは、古今歎くところ。]

左註:
神亀五年六月二十三日

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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