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我宿にさける藤浪立ちかへり過ぎがてにのみ人のみるらむ

作者:凡河内躬恒 出典:[古今和歌集2]120
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.400

大野晋の説明:「らむ」とあるが疑の心がない例。時枝誠記が「わが宿に咲いている藤の花を行きすぎることができなくて立ちかえり、人が見ることだな」と云う意味だとした。

「藤浪」は、藤の花房が風に靡いて揺れる様子を波に見立てたもの。

「なみ」、「のみ」、「のみ」と類似音が重なっていることに注意。

[ゑ]補足:「過ぎがてにのみ」の「のみ」は強調。「だけ」と云う意味ではない。「通り過ぎることができず、本当に立ち返って」ぐらいの意味。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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