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堀江漕ぐ伊豆手の船の楫つくめ

作者:大伴家持 出典:[万葉集20]4460/4484
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.266

「伊豆手の船」。生産者・作者を表わす「の」の用例。「堀江漕ぐ伊豆手の舟の楫つくめ音しば立ちぬ水脈早みかも 大伴家持 [万葉集20]4460/4484」
古代、伊豆国 (いずのくに) 製の船は上等とされていたらしい。「楫」は「船をこぎ進めるための道具である櫓や櫂の総称」だが、ここでは「櫓」のことか。ただし、「楫つくめ」或いは「つくめ」の語義には諸説あり、確定していないらしい。一応、私の解を当てておく。「伊豆国製の船で運河を行く。しっかりと握っているのに櫓が何度も音を立てたぞ。水の流れが速いのかもしれないぞ」。

参考:
防人の堀江漕ぎ出る伊豆手船楫取る間なく恋は繁けむ (大伴家持 [万葉集20]4336/4360)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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