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さとりゆく誠の道に入りぬれば恋しかるべき古里もなし

作者:慈円 出典:[新古今和歌集10]985
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.230

不確定・不確実を表わす助詞「も」の用例。「も」は、打ち消し・推量・願望の言葉で承けることが多いが、これは「も」を、否定の「なし」で受けている例。
「も」を打ち消しの言葉で承けられるときには、全面的な否定になるものの、執着を残している。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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