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厭はるる身を憂しとてや心さへ我を離れて君に副ふらん

作者:藤原隆親 出典:[千載和歌集13]830
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.238

助詞「さへ」と動詞「そふ」が、近接して用いられている例。「そ」の万葉仮名の「副」が使われている。助詞「さへ」は下二段活用動詞「添ふ」の連用形から生まれた。

[ゑ]補足:この歌を「助詞『さへ』」と動詞『そふ』が、近接して用いられている例」として挙げるのには、若干抵抗を感じる。この歌の「さへ」は「添へ」の原義から離れて、「...までも」を意味しているからだ。「あなただけでなく、私の心『までも』私を避けて」と云うことだろう。まぁ、あまり細かいことを言っても仕方がないか。ぎりぎりセーフかもしれない。「あなたに避けられている私の身体を嫌だと云うことなのでしょう、私の心までもが私を離れてあなたの傍に居るようです」。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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