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たすかるものはすくなう、うたるゝものぞおほかりける。

作者:未確認又は該当情報なし 出典:[(覚一本)平家物語6]「横田河原合戦(よこたがわらのかつせん)」
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.423

鎌倉時代の終わり頃には、引用文中にあるような「ぞ」は「が」で置き換えてもいいようになってきていた。(岩波文庫『平家物語二』p.332)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

補足
[平家物語6]「横田河原合戦」
同九月二日、城四郎長茂、木曾追討の為に、越後・出羽、相津四郡の兵共を引率して、都合其勢四万余騎、木曾追討の為に信濃国へ発向す。同九日、当国横田河原に陣をとる。木曾は依田城に有けるが、是を聞いて依田城を出でて、三千余騎で馳向。信乃源氏、井上九郎光盛がはかり事に、にはかに赤旗を七ながれつくり、三千余騎を七手にわかち、あそこの峰、こゝの洞より、あかはたども手々にさしあげてよせければ、城の四郎是をみて、「あはや此国にも平家のかたうどする人ありけり」と、「ちからつきぬ」とていさみのゝしるところに、次第にちかう成ければ、合図をさだめて、七手が一つになり、一度に時をどッとぞ作ける。用意したる白旗ざッとさしあげたり。越後の勢共是をみて、「敵なん十万騎有らん、いかゞせん」といろを失ひ、あわてふためき、或は川におッぱめられ、或は悪所におひ落され、たすかるものはすくなう、討たるゝものぞおほかりける。城四郎がたのみきッたる越後の山の太郎、相津の乗丹房なンどいふ聞ゆる兵共、そこにてみな討たれぬ。我身手おひ、からき命いきつゝ、川につたうて越後国へ引しりぞく。(岩波文庫『平家物語二』p.332)

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