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わが身のかくいたづらに沈めるだにあるを......もし我におくれてその志とげず、この思ひおきつる宿世たがはば海に入りね

作者:紫式部 出典:源氏物語[若紫]
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.255

大野晋の説明と解:この「だに」は「すら」に近い。「沈んでいるのすら(耐えがたいのに)まして...」

『源氏物語』[若紫]
「さて、その女は」と、問ひ給ふ。
「けしうはあらず、かたち・心ばせなど、侍るなり。代々の國の司など、用意ことにして、さる心ばへ見すなれど、更にうけひかず。『我が身の、かく、いたづらに沈めるだにあるを、この人一人にこそあれ、おもふさま、殊なり。もし、われに後れて、その心ざしとげず、この、おもひおきつる宿世たがはば、海に入りね』と、つねに、遺言しおきて侍るなる」
と聞こゆれば、君もをかしと聞き賜ふ。
岩波文庫『源氏物語(一)』p.166-p.167

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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