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住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ

作者:藤原俊行 出典:[百人一首]18/[古今和歌集12]559
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.239

助詞「さへ」の用例。「寄る」は「添ふ」と非常に近い。

『日本語で一番大切なもの』では、「さへ」の用例として論じられているだけで、大意は与えられていないので、取り敢えず、ここで解を作っておくことにするが、その際、この歌は、男性の立場で (つまり、作者が自身のことを) 詠んだと云うより、女性の立場に立って詠んでいると捉えるのが素直だろう。
「住の江の岸に寄る波」は、勿論「夜」を導く序詞だが、それだけではなく、波は住の江の岸に何度も何度も寄るのに比べて、あなたは私の住む所に少しも寄らないと云う対比が下敷きになっている。「波は住の江の岸に何度も何度も寄るのに、あなたは私の住む所に少しも寄らない。昼間寄らないだけでなく、夜寄る時も夢の通い路を通ってやってくるのは人目を避けているのでしょうね」。

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

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