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簾たえて閨あらはなり、月影のみぞ差し入りける。

作者:未確認又は該当情報なし 出典:[(覚一本)平家物語7]「福原落(ふくはらおち)」
中公文庫版『日本語で一番大切なもの』p.423

鎌倉時代の終わり頃には、引用文中にあるような「ぞ」は「が」で置き換えてもいいようになってきていた。(岩波文庫『平家物語三』p.120)

本記事は、極めて長文である [nouse: 大野晋・丸谷才一『日本語で一番大切なもの』引用文索引] (2008年3月1日[土]) から同一引用文に係る項目を分離独立させたもので、内容に実質的な変化はない。

補足 ([平家物語7]「福原落」)
福原の旧里に一夜をこそあかされけれ。折節秋のはじめの月は、しもの弓はりなり。深更空夜閑にして、旅ねの床の草枕、露もなみだもあらそひて、たゞ物のみぞかなしき。いつ帰るべし共おぼえねば、故入道相国の作りおき給ひし所々を見給ふに、春は花みの岡の御所、秋は月見の浜の御所、泉殿・松陰殿・馬場殿、二階の桟敷殿、雪見の御所、萱の御所、人々の館共、五条大納言国綱卿の承はッて造進せられし里内裏、鴦の瓦、玉の石だゝみ、いづれもいづれも三とせが程に荒はてて、旧苔道をふさぎ、秋の草門をとづ。瓦に松おひ、墻に蔦しげれり。台傾て苔むせり、松風ばかりや通らん。簾たえて閨あらはなり、月影のみぞさし入ける。(岩波文庫『平家物語三』p.120)

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