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『"May the Force be with you" (「フォースのともにあらんことを」) を色色な言語で言うと』補足:ヘブライ語の場合

[nouse: "May the Force be with you" (「フォースのともにあらんことを」) を色色な言語で言うと] (2008年3月27日[木]) において、ヘブライ語の場合は調べがつかないと書いたが、その補足をしておく。

ヘブライ語版の "May the Force be with you." が見つからなかったのは、単に私の浅学の然らしむる處だったのかもしれないが、そのことは不問にして、私の印象を書いておくと、ヘブライ語利用者には "May the Force be with you." をヘブライ語化することを避けて、英語版をそのまま使っているのかの如き節が見られる。「翻訳が難しい」と一言で言っても、その含意は様ざまでありうるので、憶測はしないに限るが、そこに一種の文化的障壁がある可能性は排除できないだろう。

補足 2008-05-19 [月]: "יהי הכוח אתכם" や "יהיה הכוח אתכם" や、更に "יהי הכוח עמך "(このフレーズは正しい並び方で表記されていないようだ。確認画面では期待通りの並び方になるのだが、公表画面では順番が変わってしまう。いろいろ試してみたが修復に到っていていない) と云う表現が実在するが、用例は少ないようで google 検索で前二者はそれぞれ 1件、3番目は数件ヒットするのみである ([nouse: "May the Force be with you" (「フォースのともにあらんことを」) を色色な言語で言うと] 中の「補足」参照)。

この数は微妙な気もするのだが、一応以下の議論はそのままにしておく。

ヘブライ語化を避けている一番端的な例は、ヘブライ語版のウィキクォートの「スター・ウォーズ」の項 "מלחמת הכוכבים" で見られる (ちなみに「英語版」と言うか、その入り口は [Star Wars - Wikiquote] である):

.ברכה נפוצה בסרטי מלחמת הכוכבים - "may the force be with you"

つまり、翻訳を示さないで「映画『スター・ウォーズ』中で頻出する挨拶」と云う説明のみで済ましている。

「スター・ウォーズ」がイスラエルで公開された際 (エピソードⅣの特別版は1997年3月21日イスラエル・リリース)、この科白がどのような扱いをされたか、生憎私の承知する處ではないので、若干知りたくはある。


「常にともにある」と云うのは、ヘブライ語文化、あるいはユダヤ文化では、ヤハウェのみに許される属性であろうから、その属性を有するなにものかを「フォース」と呼んでしまうのは、一種の「偶像崇拝」になる可能性はあるだろう。


付言すると、「そして、Star Wars の中で、"May the Force be with you." は、まさに別れに際する挨拶であったはずです。少なくともこの局面では George Lucas が the Forceを[神]のメタファーとして使っていると、かなりの確度をもって推定できるでしょう」と云うのが [nouse: NIFTY翻訳フォーラム投稿再録(1997年7月3日?)] (2004年7月16日[金]) の結論だったが、George Lucas 自身が、インタヴュー記事 "Wired: Life After Darth - issued May 2005" において、"the Force" と云う言葉が、生命体が高度に複雑な機械にすぎないと主張する人工知能学者 Warren S. McCulloch に反対して映画製作者・監督 Roman Kroitor (IMAX 開発者の一人) が述べた:

"Many people feel that in the contemplation of nature and in communication with other living things, they become aware of some kind of force, or something, behind this apparent mask which we see in front of us, and they call it God."

に影響 ("an echo of that phrase") を受けていることを認めている。

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