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Windows 版 LyX によるヘブライ語入力

[nouse: ココログでの数値文字参照によるヘブライ語表示] (2007年5月20日) でも書いたようなことがあって、ヘブライ語入力/表示がしやすくなるような環境強化を考えた。

一つに、エディタを変えることが挙げられるが、短期的にはこの選択肢はあり得ない。まぁ、私が使っているエディタ xyzzy の開発が停まってしまっているので、中長期的には、代替手段の調査検討をすべきなのだが、それはまた別の話だ。

もう一つは、TeX を使ってヘブライ語文書を作り、それを画像として、html テキスト中に貼り付けることだ。この場合はインラインでの編集は出来ない訣だが、ヘブライ語を簡単に引用する程度の使い方なら、それで十分だろう。実は、それに都合の良い LyX と云うソフトがある。これが Windows 上に移植されているので、使ってみることにした。

お誂え向きに "Hebrew LyX for Windows 2000/XP" と云うページがあったので、それを見ると、次の5つのファイルをダウンロードしろと書いてある([LyX wiki-wiki] と云うサイトに、"How to set up LyX under Windows to use it for Hebrew" と云うページがあり、これも参照した。振り返ってみると、実は、こちらの記載の方が諸事都合が良かったのだが、後の祭りである)。

ところが、肝心の "LyX 1.4.4 for Windows" がリンク切れしている...

調べてみると、LyX wiki-wiki 中のページ "LyX for Windows" に、2007年6月14日に最新版(リリース番号5)が出た旨書いてあるではないか。

"Hebrew LyX for Windows 2000/XP" の方は、リリース番号4なので、リンク切れはそのせいだろうと納得して、最新版

   lyx-144-5.exe

をダウンロードした。

以下 "Hebrew LyX for Windows 2000/XP" に書いてあるインストール方法の流れをザッと訳しておくと:

  1. Install Ghostscript.
  2. Install Miktex. Accept all default settings. Be sure to install MikTeX "for everyone".
  3. Run "culmus.exe", and install files to the default location.
  4. Open a command prompt. Run the following (no messages will be dispalyed):
       initexmf -u
       initexmf --mkmaps
  5. Install LyX:
    • LyX automatically finds the location of Ghostscript and MikTeX.
    • It is not necessary to ImageMagick.
    • Select languages for which you want a spell checker. (The spell checker doesn't seem to work very well, and I haven't bothered to check why. If you yourself can spell, you can continue without installing a speller).
  6. Run LyX. Some black screens should appear and you may be prompted to install MikTeX packages. Do not install any of them (press "cancel").
  7. Open "Tools → Preferences...". Adjust the settings, as shown in these screenshots.. Click "Save".
  8. Close LyX. Copy the file "cua.bind" to "C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\LyX1.4.x\bind\".
  1. Ghostscript をインストールする。
  2. Miktex をインストールする。デフォルトの設定をいぢらないこと。特に MikTeX が「全ユーザー用」になっていることを確認すること。
  3. "culmus.exe" を起動して、ファイルをデフォルト通りの場所に格納する。
  4. コマンドプロンプトを開き、次の命令を実行する (メッセージは表示されない):
       initexmf -u
       initexmf --mkmaps
  5. LyX をインストールする:
    • LyX は自動的に Ghostscript と MikTeX の位置を探し出す。
    • ImageMagick は利用しなくてよい。
    • スペルチェッカー用の言語を選択する。(このスペルチェッカーは旨く動作しないようだが、「私("Hebrew LyX for Windows 2000/XP" 著者)」は、別に気にならない。スペルを間違えなければスペルチェッカーがなくてもやっていける。)
  6. LyX を起動する。空白のスクリーンが幾つか現われて、 MikTeX パッケージをインストールするよう促すかもしれないが、無視する("cancel" ボタンを押す)こと。
  7. "Tools → Preferences..." を開いて、設定をこのスクリーンショットのようにしてから"Save"ボタンを押す。
  8. LyX を閉ぢる。ファイル "cua.bind" を "C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\LyX1.4.x\bind\" にコピーする。

で、実際に動かしてみた。どうするのかと云うと:

  1. Run LyX. Press Ctrl-N to open a new document. Write a few words in English, and press Ctrl-D. A new window running YAP (DVI previewer) should open. Check that the text is displayed correctly.
  2. Open another document. From the menu, select Document → Settings. From the "Document class" drop-list select "article (Hebrew)". Press OK. Press F12 to switch to Hebrew (do not switch Windows' input to Hebrew). Type in a few words. Press Ctrl-D and check the output.

    If F12 does nothing - the cua.bind file is not in place. If you do not see Hebrew, check that the LyX preferences are properly set. If you succeed in viewing an English DVI file, but fail with the Hebrew one - there is a problem with the Hebrew TeX packages. Make sure culmus.exe extracted files to your localtexmf directory.
  1. LyX を起動する。Ctrl-N を押して、新しい文書を開く。英語で幾つか言葉を入力してから Ctrl-D を押す。新しいウィンドウが開いて、YAP (DVI プレヴューアー)が作動する。テキストが正しく表示されているかどうかチェック。
  2. 別の文章を開く。メニューから Document → Settings で、"Document class" を選択して、ドロップダウン・リストの中から、"article (Hebrew)" を選択し、OK ボタンを押す。F12 を押して、ヘブライ文字入力環境にスイッチする。(Windows の入力をヘブライ語に変えてはならない)。幾つか言葉を入力してから Ctrl-D を押し、結果をチェックする。

    F12 を押しても何も起こらなければ cua.bind ファイルの格納場所が間違っていると思われる。ヘブライ語が表示されない場合は、LyX での preferences の設定が正しく行なわれていないと思われる。英語での DVI ファイルの表示はされるが、ヘブライ語での表示が出来ない場合は、ヘブライ文字の TeX パッケージに問題があると思われる。 culmus.exe が、展開したファイルを localtexmf ディレクトリーに正しく格納しているか確認すること。

ところが、この通りにすると、フォントが見つからないと云うエラー表示が出てくる。つまりは "culmus.exe" がらみのエラーなのだろうと、調べてみると、ダウンロードした MikTeX のヴァージョンは "2.6" なんだが、"culmus.exe" はデフォルトでは、"2.5" 用のディレクトリ (C:\Documents and Settings\all users\Application Data\MiKTeX\2.5) にファイルを格納することになっている。

と云う訣で、あらためて MikTeX 2.6 用のディレクトリ (C:\Documents and Settings\all users\Application Data\MiKTeX\2.6) に格納しなおした。

あと、したことと言えば、[Tools > Preferences > Paths] で指定するパスを、2バイトコード(要するに「日本語」)が含まれないものに変更した(当然、ファイルの格納場所が変わる)ことと、cua.bindhe_cua.bind で置き換えたことぐらいだったと思う。

ちなみに、"LyX150Experimental for Windows" と云うのもリリース(rc2)されていて、これは、パスに(まぁ、パス以外でもそうなのだろうが)日本語が含まれていても受け入れてくれるのだが、如何せん、ヘブライ語テキストを dvi 化しようとすると、font がロードできないと云うエラーを出して停まってしまう(そのせいかどうか知らないが、その後ダウンロードが出来ないようになった)。

それで、LyX は曲がりなりにも動き始めたのだった。やれやれ。

取り敢えず何を入力しようか...と、考えて選んだのが、旧約聖書の:

詩篇第18章第9節
He bowed the heavens also, and came down: and darkness was under his feet.
ヱホバは天をたれて臨りたまふ その足(みあし)の下(した)はくらきこと甚だし
詩篇第18章第9節(現在の表記では第10節)

この言葉どうりだったかどうか、記憶がハッキリしないが、[機動警察パトレイバー the Movie] の中で、 [帆場暎一] のメッセージとして引用されているものだ。

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