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"Inkscape tutorial:Advanced" 訳文

以下は、"Inkscape tutorial: Advanced" (Converted from DocBook source by tutorial-html.xsl. Last update: Sat Apr 30 20:02:39 GMT 2005) の訳文である。

この文書は、[nouse: "Inkscape tutorial:Basic" 訳文] (2007年7月18日[水]) で翻訳した、"Inkscape tutorial:Basic" (Converted from DocBook source by tutorial-html.xsl. Last update:Sat Apr 30 20:00:45 GMT 2005) と一体をなしており、やはり、翻訳に著作権上の問題は発生しないと信じる。

Inkscape tutorial:Advance
Inkscape 教程:上級

This tutorial covers copy/paste, node editing, freehand and bezier drawing, path manipulation, booleans, offsets, simplification, and text tool.
本教程では、コピー/貼り付けと、ノード編集と、手書き描画及びベジエ曲線描画と、経路操作と、ブール演算と、オフセットと、簡略化と、テキスト・ツールとを扱う。

[[訳註:"freehand (drawing)" は「手書き(描画)」と訳しておく。"Inkscape for Windows" では「フリーハンド」になっている。「フリーハンド」が悪いとは思わない。場合によっては「フリーハンド」の方が良い文脈も存在することも承知している。ただ、この場合は、どちらとも言えず微妙。そう云う時は、所謂「外来語」風の言い方を避けるように私はしている。]]
[[訳註:"path" は「経路」と訳す。ちなみに "Inkscape for Windows" では「パス」とされている。]]
[[訳註:"booleans" は「ブール演算」と訳しておいた。]]

Use Ctrl+arrows, mouse wheel, or middle button drag to scroll the page down. For basics of object creation, selection, and transformation, see the Basic tutorial in Help > Tutorials.
以下ページのスクロールには、Ctrl+矢印マウス・ホイール中央ボタン・ドラッグ などを利用されたい。 [[訳註:オリジナルの「ページ」用の注意なので抹消しておくが、ブラウザ/ユーザー・エージェントの設定に応じて、このブログでも同様にページ・スクロールは起こる筈である。]]


Pasting techniques
貼り付け技法

After you copy some object(s) by Ctrl+C or cut by Ctrl+X, the regular Paste command (Ctrl+V) pastes the copied object(s) right under the mouse cursor or, if the cursor is outside the window, to the center of the document window. However, the object(s) in the clipboard still remember the original place from which they were copied, and you can paste back there by Paste in Place (Ctrl+Alt+V).
何らかのオブジェクトを Ctrl+C でコピーしたり Ctrl+X で切り取りしたりした後、通常のコマンドである 貼り付け (Ctrl+V) を使うなら、コピーされていたオブジェクトは、マウス・カーソルの位置に貼り付けられる (ただし、マウス・カーソルがウィンドウ外にある場合には、文書ウィンドウの中央に貼り付けられる)。しかし、クリップボード内のオブジェクトの方は、コピーが行なわれた元の位置を憶えているから、「元あった位置に貼り付け」(Ctrl+Alt+V) を行なうと、オブジェクトを貼り戻すことができる。

[[訳註:"Paste in Place" は、上記の如き含意であるので「元あった位置に貼り付け」と訳した。ちなみに "Inkscape for Windows" では「同じ場所に貼り付け」となっていてる。なお、"place from which they were copied" とあるので、一応「コピーが行なわれた元の位置」と云う訳し方をしたが、[コピー及び貼り付け] の後で、単に元あった位置に貼り付け (Ctrl+Alt+V) ても、見かけ上何も起こらないが、勿論、オブジェクトは、謂わば二重になる。元の位置には「旧」オブジェクトが残ったままで、その上に「新」オブジェクトを貼り付けることになるからだ。従って、上記パラグラフ末尾の「オブジェクトを貼り戻す」は、微妙にミスリードする可能性がありうる。
これに対し、例えば [切り取り及び貼り付け] を行なった後に、元あった位置に貼り付け (Ctrl+Alt+V) るなら、元の位置にオブジェクトが復活する。また、[コピー及び貼り付け] の後、オリジナルのオブジェクトを移動してから、元あった位置に貼り付け (Ctrl+Alt+V) るなら、やはり元の位置にオブジェクトのコピーが貼られるので、都合3つのオブジェクトが見えるようになる。
おそらく、上記パラグラフ末尾は、「コピーが行なわれた元の位置を憶えているから、「元あった位置に貼り付け」(Ctrl+Alt+V) ることもできる」とした方が良いだろう。]]

Yet another command, Paste Style (Shift+Ctrl+V), applies the style of the (first) object on the clipboard to the current selection. The "style" thus pasted includes all the fill, stroke, and font settings, but not the shape, size, or parameters specific to a shape type, such as the number of tips of a star.
様式の貼り付け (Shift+Ctrl+V) と云う別のコマンドもあるが、これは、クリップボードに残っている(前回の)オブジェクトの様式を、現時点で選択されているオブジェクトに適用すると云うものである。このコマンドでは、「塗り潰し」、「運筆」、「フォント設定」の全「様式」が貼り付けられるが、「形状」、「寸法」、「形状種を特定するパラメータ(星の芒数等)」などは貼り付けられない。

[[訳註:"tips of a star" は「(星の)芒」と訳しておく。ちなみに、所謂「ダビデの星」は「六芒星」、Pentagram あるいは安倍晴明桔梗紋は「五芒星」とも呼ばれる。 ]]

Note that Inkscape has its own internal clipboard; it does not use the system clipboard except for copying/pasting text by the Text tool.
Inkscape には自前の内部クリップボードがあることに注意されたい:Inkscape は、テキスト・ツールにおけるコピー/貼り付け以外では、システムのクリップボードを利用しないのである。


Drawing freehand and regular paths
手書き描画と規則的経路描画

The easiest way to create an arbitrary shape is to draw it using the Pencil (freehand) tool (F6):
自由な形状を作成する最も簡単な方法は、鉛筆 (手書き) ツール (F6) を用いることである:

An example image

If you want more regular shapes, use the Pen (Bezier) tool (Shift+F6):
ヨリ規則性のある図形を描きたいのなら、ペン (ベジエ) ツール (Shift+F6) を用いられたい:

An example image

With the Pen tool, each click creates a sharp node without any curve handles, so a series of clicks produces a sequence of straight line segments. Click and drag creates a smooth Bezier node with two collinear opposite handles. Press Shift while dragging out a handle to rotate only one handle and fix the other. As usual, Ctrl limits the direction of either the current line segment or the Bezier handles to 15 degree increments. Pressing Enter finalizes the line, Esc cancels it. To cancel only the last segment of an unfinished line, press Backspace.
ペン・ツールでは、クリック を行なう度に、曲線ハンドルのない、角が付いたノードが作られるため、一連のクリックが行なわれると、一連の直線分の列が形成される。クリック・アンド・ドラッグ を行なうと、両側にハンドルが付いた直線分の中ほどに滑らかなベジエ・ノードが形成される。ハンドルをドラッグ中に Shift を押すと、他方のハンドルが固定されて 中心となり、ドラッグ中の [[訳者補足]] ハンドル一つだけが回転するようになる。例によって、Ctrl が押されると、編集中の線分又はベジエ・ハンドルの方向は15度刻みに制限される。入力キー を押すことで線形成は完了するが、完了以前に [[訳者補足]] Esc の方が押されると、線形成が取り消される。完了していない線の最後の線分だけを取り消すには、Backspace を押せば良い。

[[訳註:"node" は、普通に「ノード」と訳しておくが、僅かばかりの不満がある。]]

In both freehand and bezier tools, the currently selected path displays small square anchors at both ends. These anchors allow you to continue this path (by drawing from one of the anchors) or close it (by drawing from one anchor to the other) instead of creating a new one.
手書きツールにおいても、ベジエ・ツールにおいても、現時点で選択されている経路には、両端に小さい正方形の アンカーが表示される。こうしたアンカーにより、新経路を作成することなく、(アンカーの一方から描画を続けることで) 経路を伸ばしたり、(一方のアンカーから他方のアンカー迄描画することで) 経路を閉ぢたりすることができる。

Editing paths
経路編集

Unlike shapes created by shape tools, the Pen and Pencil tools create what is called paths. A path is a sequence of straight line segments and/or Bezier curves which, as any other Inkscape object, may have arbitrary fill and stroke properties. But unlike a shape, a path can be edited by freely dragging any of its nodes (and not just predefined handles). Select this path and switch to Node tool (F2):
造形ツールで形成される図形とは異なり、ペン・ツール及び鉛筆ツールが形成するのは、経路と呼ばれるものである。経路とは、(他の全ての Inkscape オブジェクトと同様) 塗り潰し及び運筆に就いて任意の規定値が可能な一連の直線分及び/又はベジエ曲線のことである。ただし、図形とは異なり、経路では、その (所定のものであるハンドルとは、やや異なり) 任意のノードを自由にドラッグすることでできて、それにより編集が可能である。以下の経路を選択して、ノード・ツールに切り替えてみて頂きたい (F2) [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]]:

[[訳註:ここでは "properties" は「規定(値)」と訳しておく。]]

An example image

You will see a number of gray square nodes on the path. These nodes can be selected by click, Shift+click, or by dragging a rubberband —exactly like objects are selected by the Selector tool. Selected nodes become highlighted and show their node handles — one or two small circles connected to each selected node by straight lines.
経路を選択した後、ノード・ツールに (F2) 切り替えると [[上記削除に対応した訳者補足]] 経路上に幾つかの灰色の正方形をしたノードが見える筈である。こうしたノードは、セレクタ・ツールにより、オブジェクト選択の場合と全く同様にして、クリックShift+クリック、或いは、「輪ゴム」を ドラッグ することで 選択可能である。選択されたノードはハイライトされ、ノードハンドル (選択された各ノードに直線で結ばれた1個又は2個の小円) が表示されるようになる。

[[訳註:この翻訳文では "node handles" を「ノードハンドル」と訳してあるが、"Inkscape for Windows" では「コントロールハンドル」とされているようだ。]]
[[訳註:上記パラグラフでは、「ノードハンドル」が「選択された各ノード」に直線で結ばれるとされているが、そうとは限らないようだ。選択されていないノードに就いても (特に、選択されたノードに隣接するノードの場合は) ノードハンドルが表示されるのが常のようである。]]

Paths are edited by dragging their nodes and node handles. (Try to drag some nodes and handles of the above path.) Ctrl works as usual to restrict movement and rotation. The arrow keys, Tab, [, ], <, > keys with their modifiers all work just as they do in selector, but apply to nodes instead of objects. You can delete (Del) or duplicate (Shift+D) selected nodes. The path can be broken (Shift+B) at the selected nodes, or if you select two endnodes on one path, you can join them (Shift+J).
経路は、ノード及びノードハンドルを ドラッグ することで編集される。(上記の経路に就いて、ノード及びハンドルを幾つかドラッグされてみられたい) [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]] 例によって Ctrl が押されていると、移動及び回転が制限される。矢印Tab[]<> キーのそれぞれは、その機能が修飾される場合も含めて、やはりセレクタにおけるのと同様な (対象がオブジェクトではなくてノードになる訣だが) 働きをする。選択されたノードは、削除 (Del) することも、複製 (Shift+D) することも可能である。経路は、選択されたノード (複数可) で切断 (Shift+B) することもできれば、同一経路の両端のノードを選択するなら、それを結びつけることもできる (Shift+J)。

[[訳註:"with their modifiers" は「その機能が修飾される場合も含めて」と訳してあるが、分かりづらいと思う。要するに、CtrlAlt が押されることによる機能の変化のことだと云うのが訳者の理解。]]

A node can be made cusp (Shift+C), which means its two handles can move independently at any angle to each other; smooth (Shift+S), which means its handles are always on the same straight line (collinear); and symmetric (Shift+Y), which is the same as smooth, but the handles also have the same length.
ノードは 尖点にすること (Shift+C) ができる。これは、つまり、その両ハンドルが独立して動けるので、相互の角度が任意に決められると云うことである。また、ノードは 平滑点にすること (Shift+S) も可能である。これは、つまり、そのハンドルが常に同一直線上にある (共線的) と云うことである。さらに、ノードは対称的にすること (Shift+Y) もできる。これは、平滑点であって、更に両方のハンドルが同一の長さを有すると云うことである。

Also, you can retract a node's handle altogether by Ctrl+clicking on it. If two adjacent nodes have their handles retracted, the path segment between them is a straight line. To pull out the retracted node, Shift+drag away from the node.
また、ノードハンドルは、その上で Ctrl+クリック を行なうことで、退避させることができる。隣り合う2個のノードのハンドルが退避している場合、そのノード間の経路区間は直線分となる。退避しているノード・ハンドル [[訳者補足]] を引き出すには、ノードから Shift+ドラッグ を行なえばよい。


Subpaths and combining
部分経路及び結合

A path object may contain more than one subpath. A subpath is a sequence of nodes connected to each other. (Therefore, if a path has more than one subpath, not all of its nodes are connected.) Below left, three subpaths belong to a single compound path; the same three subpaths on the right are independent path objects:
経路オブジェクトは、複数の部分経路からなることがある。部分経路は、互いに繋がりあった一連のノードからなる。(従って、ある経路が複数の部分経路からなる場合には、そのノードの全てが繋がりあっているとは限らない。)左下図に示すのは、3つの部分経路が単一の複合経路に属すると云うものである:右側には、同じ3つの部分経路が独立した経路オブジェクトである場合を示す: [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除。なお、削除部分中、右側の図に就いての上記の説明は正しくない(少なくとも混乱している)。この文脈で、右側の図が、「3つの独立した経路」からなると言うばあいには、同じ図が「3つの部分経路」と云う呼び方はできない筈だからだ。]]

An example image

Note that a compound path is not the same as a group. It's a single object which is only selectable as a whole. If you select the left object above and switch to node tool, you will see nodes displayed on all three subpaths. On the right, you can only node-edit one path at a time.
複合経路は、グループとは同じではないので注意されたい。複合経路は、全体としてのみ選択が可能な単一のオブジェクトである。もし、左上図のオブジェクトを選択し、ノード・ツールに切り替えると、3つの部分経路全てのノードが表示されることになる。右側の図では、一度に一つの経路しか編集できない。 [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除。]]

Inkscape can Combine paths into a compound path (Ctrl+K) and Break Apart a compound path into separate paths . Try these commands on the above examples. Since an object can only have one fill and stroke, a new compound path gets the style of the first (lowest in z-order) object being combined.
Inkscape では、複数の経路を複合経路に結合 (Ctrl+K) することもできれば、複合経路を別個の経路に分離 (Shift+Ctrl+K) することもできる。上記の図において、これらのコマンドを実習されたい。 [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]] 1個のオブジェクトは、一組の塗り潰し・運筆規定値しか持ちえないので、新たに形成される複合経路は、結合されるオブジェクトのうち最初の (Z順位が一番低い) オブジェクトのスタイルを獲得する。

When you combine overlapping paths with fill, usually the fill will disappear in the areas where the paths overlap:
塗り潰しがあって上下重なっている経路を結合すると、通常は、経路が重なっている領域では、塗り潰しは消えてしまう。

An example image

This is the easiest way to create objects with holes in them. For more powerful path commands, see "Boolean operations" below.
これは、内部に穴のあるオブジェクトを作成する最も簡単な方法である。ヨリ強力な経路に対するコマンドに就いては、後述の「ブール演算」を参照されたい。


Converting to path
経路への変換

Any shape or text object can be converted to path (Shift+Ctrl+C). This operation does not change the appearance of the object but removes all capabilities specific to its type (e.g. you can't round the corners of a rectangle or edit the text anymore); instead, you can now edit its nodes. Here are two stars — the left one is kept a shape and the right one is converted to path. Switch to node tool and compare their editability when selected:
全ての図形オブジェクト又はテキスト・オブジェクトは、経路への変換 (Shift+Ctrl+C) が可能である。この操作では、オブジェクトの外見は変化しないが、そのオブジェクト種に固有の全ての規定性がなくなってしまう (例えば、矩形の角を丸めるとか、テキスト編集とかは不可能になる)。その代わり、経路ノードの編集ができるようになる。以下に、2つの星形 (左側は、図形のままのもの、右側は、経路に変換したもの) を示す。ノードツールに切り替えて、選択した際に、それらにどのような編集を行ないうるのかを比較されたい。 [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]]

An example image

Moreover, you can convert to a path ("outline") the stroke of any object. Below, the first object is the original path (no fill, black stroke), while the second one is the result of the Stroke to Path command (black fill, no stroke):
更に、任意のオブジェクトの運筆は、経路 (「輪郭」) に変換可能である。下図で、1番目のオブジェクトは、本来の経路 (塗り潰しはなく、運筆が黒いもの) であり、2番目のオブジェクトは、「運筆を経路へ」コマンドを適用した結果である (黒く塗り潰したもので、運筆ではない)。 [[訳註:この翻訳文では確認不可能なので削除]]

[[訳註:"Inkscape for Windows" では「運筆を経路へ」コマンドのショートカットキーは Ctrl+Alt+C。]]

An example image


Boolean operations
ブール演算

The commands in the Path menu let you combine two or more objects using boolean operations:
経路メニュー中のこのコマンドによると、ブール演算による複数のオブジェクトの結合が可能になる。

An example image

The keyboard shortcuts for these commands allude to the arithmetic analogs of the boolean operations (union is addition, difference is subtraction, etc.). The Difference and Exclusion commands can only apply to two selected objects; others may process any number of objects at once. The result always receives the style of the bottom object.
これらのコマンドのキーボード・ショートカットは、ブール演算に対応する算術的演算 (「合併 (union)」は「加算 (addition)」であり、「差分 (difference)」は「減算 (subtraction)」であり、...など) が連想されるものになっている。差分非共通分 (exclusion) とは、選択されたオブジェクト2個に対してのみに適用可能である。他の演算は、同時に任意個数のオブジェクトに適用しうる。その演算結果は、最も背面にあるオブジェクトのスタイルを継承する。

[[訳註:訳語として、ありがちなブール代数用語語を用いると、文章の意味が取りづらくなる恐れがあるので、それは避けた。なお、"Inkscape for Windows" では、"union" は「統合」、"difference" は「差分」、"exclusion" は「排他」になっている。]]
[[訳註:本文中にキーボード・ショートカットに対する具体的言及がないが、例図のキャプションには表示されている。]]

The result of the Exclusion command looks similar to Combine (see above), but it is different in that Exclusion adds extra nodes where the original paths intersect. The difference between Division and Cut Path is that the former cuts the entire bottom object by the path of the top object, while the latter only cuts the bottom object's stroke and removes any fill (this is convenient for cutting fill-less strokes into pieces).
非共通分コマンドの結果は、結合コマンドの結果 (以前の図参照) に似ているが、異なっているのは、非共通分コマンドは、元の経路が交差する位置にノードを補足することにある。分割経路切断との相違点は、分割が前面オブジェクトの経路により、背面オブジェクト全体を区切るのに対し、経路切断では、背面オブジェクトの運筆のみが切断され、塗り潰しが全て除去される点にある (これは、塗り潰しのない運筆を、幾つかの部分に寸断するのに便利である)。

[[訳註:上記パラグラフで「以前の図」とは「部分経路及び結合」における図のこと。]]
[[訳註:上記の経路切断の例図では、経路がズレているが、これは切断を強調するための図解であって、実際には経路はズレない。]]

Inset and outset
収縮及び膨張

[[訳註:"Inset" 及び "outset" の巧い「訳語」が思いつかない。取り敢えず、それぞれ「収縮」及び「膨張」と訳しておく。ちなみに "Inkscape for Windows" では「インセット」及び「アウトセット」。]]

Inkscape can expand and contract shapes not only by scaling, but also by offsetting an object's path, i.e. by displacing it perpendicular to the path in each point. The corresponding commands are called Inset (Ctrl+() and Outset (Ctrl+)). Shown below is the original path (red) and a number of paths inset or outset from that original:
Inkscape では、寸法変更 (scaling) 以外にも、オブジェクトの経路をオフセットさせることで、つまり、経路の各点を、経路に対し直角方向にずらすことで、図形を拡大したり縮小したりすることができる。そうした縮小と拡大に対応するコマンドは、収縮 (Ctrl+() と膨張 (Ctrl+)) と呼ばれる。下には、ある経路 (赤色) を収縮及び膨張させた経路を幾つか示してある。

[[訳註:"offset" の訳も難しい。「オフセット」としておく。"Inkscape for Windows" でも「オフセット」とされている。]]

An example image

The plain Inset and Outset commands produce paths (converting the original object to path if it's not a path yet). Often, more convenient is the Dynamic Offset (Ctrl+J) which creates an object with a draggable handle (similar to a shape's handle) controlling the offset distance. Select the object below, switch to the node tool, and drag its handle to get an idea:
収縮コマンド及び膨張コマンドは、(元のオブジェクトが経路でない場合は、それを経路に変換してから) 経路を生成すると云うだけのものである。しかし、オフセット距離を制御する (図形のハンドルと類似する) ドラッグ可能なハンドルが付いたオブジェクトを形成する動的オフセット (Ctrl+J) の方が便利であることが多い。以下のオブジェクトを選択し、ノード・ツールに切り替えてから、ハンドルをドラッグしてみて感じを掴んでみて頂きたい: [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]]

[[訳註:この翻訳文での "dynamic offset" の訳語は「動的オフセット」。"Inkscape for Windows" では「ダイナミックオフセット」となっている。]]

An example image

[[訳註:この例図はかすれて見づらいが、翻訳原文書 ("Inkscape tutorial: Advanced") の段階でこのようになっている。]]

Such a dynamic offset object remembers the original path, so it does not "degrade" when you change the offset distance again and again. When you don't need it to be adjustable anymore, you can always convert an offset object back to path.
こうした動的オフセット・オブジェクトは、最初の経路を記憶しているため、何度オフセット距離を変更しても「劣化」することはない。調整を行なう必要がなくなったら何時でも、オフセットされたオブジェクトを経路に戻すことが可能である。

Still more convenient is a linked offset, which is similar to the dynamic variety but is connected to another path which remains editable. You can have any number of linked offsets for one source path. Below, the source path is red, one offset linked to it has black stroke and no fill, the other has black fill and no stroke.
更に便利なのは、動的オフセットに類似するが、編集可能な他の経路と結びついていると云う連携オフセットである。元になる経路一つに対して、連携オフセットは幾つでも作ることが可能である。下には、赤い色の元の経路と、運筆が黒く塗り潰しがない連携オフセットと、塗り潰しが黒く運筆がない連携オフセットとを示してある。

[[訳註:"linked offset" は「連携オフセット」と訳す。これに関連して、この文脈での "connected" は「結びついている」と訳しておく。なお、"Inkscape for Windows" では "linked offset" は「リンクオフセット」とされている。キーボード・ショートカットは Ctrl+Alt+J]]

Select the red object and node-edit it; watch how both linked offsets respond. Now select any of the offsets and drag its handle to adjust the offset radius. Finally, note how moving or transforming the source moves all offset objects linked to it, and how you can move or transform the offset objects independently without losing their connection with the source.
以下の図面で、赤い色をしたオブジェクトを選択して、それを編集してみて、二つの連携オフセットの両方がどのように対応して変わるかを見られたい。オフセットのどちらか (どちらでもよいが) を選択し、そのハンドルをドラッグして、オフセット半径を調節されてみられたい。最後に、元のオブジェクトを移動・変形すると、連携オフセットの全てが動くこと、及び元のオブジェクトとの結び付きを失うことなく、オフセット・オブジェクトを独立して移動・変形することができることに注意されたい。 [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]]

An example image


Simplification
簡略化

The main use of the Simplify command (Ctrl+L) is reducing the number of nodes on a path while almost preserving its shape. This may be useful for paths created by the Pencil tool, since that tool sometimes creates more nodes than necessary. Below, the left shape is as created by the freehand tool, and the right one is a copy that was simplified. The original path has 28 nodes, while the simplified one has 17 (which means it is much easier to work with in node tool) and is smoother.
簡略化コマンド (Ctrl+L) の主な用途は、経路の形状をほぼ維持しつつ、経路のノード数を減らすことにある。鉛筆ツールにより形成された経路は、必要以上にノードが作られていることがあるから、このコマンドは鉛筆ツールにおいて有用となりうる。下の図において、左側の図形は、手書きツールで作成したものであり、右側の図形は、簡略化したその写しである。元の経路は28のノードがあったが、簡略化した方の経路のノード数は17であり (これにつまり、ノードツールによる操作が遥かに容易になると云うことである)、滑らかになっている [[訳註:この翻訳文では、下図に「ノード」は存在しない]]。

An example image

The amount of simplification (called the threshold) depends on the size of the selection. Therefore, if you select a path along with some larger object, it will be simplified more aggressively than if you select that path alone. Moreover, the Simplify command is accelerated. This means that if you press Ctrl+L several times in quick succession (so that the calls are within 0.5 sec from each other), the threshold is increased on each call. (If you do another Simplify after a pause, the threshold is back to its default value.) By making use of the acceleration, it is easy to apply the exact amount of simplification you need for each case.
簡略化の程度 (閾値と呼ばれる) は、選択対称の規模に依存する。従って、経路を大きめなオブジェクトと共に選択するならば、経路単体を選択するより、簡略化はヨリ大胆に行なわれる。また、簡略化コマンドは促成化できる。これはつまり、Ctrl+L を何回か続けて (コマンド・コールの間隔が0.5秒以下になる) 早押すると、各コールでの閾値が増大すると云うことである。(簡略化コマンドの間隔を置くようにすると、閾値はデフォルト値に戻る。)促成化を利用することで、個個の事情に正確に応じた程度の簡略化を行なうのは容易である。

Besides smoothing freehand strokes, Simplify can be used for various creative effects. Often, a shape which is rigid and geometric benefits from some amount of simplification that creates cool life-like generalizations of the original form —melting sharp corners and introducing very natural distortions, sometimes stylish and sometimes plain funny. Here's an example of a clipart shape that looks much nicer after Simplify:
手書き運筆を滑らかにするほかに、簡略化コマンドは、様様な創造的効果を引き起こすのに利用できる。生硬で幾何学的な図形を、ある程度簡略化することで、鋭い角を溶かしたり、極めて自然な歪みを持ち込んだりして、流行の感じになることも、ただ滑稽な感じになるだけのこともあるが、元の形状から素晴らしく生気に富んだ一般化を産み出すことがしばしばある。以下に示すのは、簡略化した後、見栄えが遥かに良くなったクリップアートの例である。

An example image


Creating text
テキスト作成

Inkscape is capable of creating long and complex texts. However, it's also pretty convenient for creating small text objects such as heading, banners, logos, diagram labels and captions, etc. This section is a very basic introduiction into Inkscape's text capabilities.
Inkscape では、複雑な長文テキストを作成することができる。しかしながら、見出し、バナー、ロゴ、図面のラベル及びキャプション等の短文テキスト・オブジェクトを作成するのにも極めて便利である。

Creating a text object is as simple as switching to the Text tool (F8), clicking somewhere in the document, and typing your text. To change font family, style, size, and alignment, open the Text and Font dialog (Shift+Ctrl+T). That dialog also has a text entry tab where you can edit the selected text object - in some situations, it may be more convenient than editing it right on the canvas (in particular, that tab supports as-you-type spell checking).
テキスト・オブジェクトを作成するには、テキスト・ツールに切り替えて (F8)、文書中のどこかをクリックし、所要のテキストを入力しさえすればよい。フォント・ファミリー、フォント・スタイル、フォント・サイズ、文字揃え (アラインメント) を変更するには、テキスト/フォント・ダイアログ を開いて (Shift+Ctrl+T) 指定すれば良い。このダイアログには、テキスト入力タブをあるので、そこで選択されているテキスト・オブジェクトの編集を行なうことができ、場合によっては、カンヴァス上で直接編集するより便利なこともある (特に、テキスト入力タブは、自動スペル・チェックをサポートしている)。

[[訳註:テキスト/フォント・ダイアログの「テキスト入力タブ」は、上記の説明通り「選択されているテキスト・オブジェクトの編集を行なうことができ」るが、名称から期待できるような新たなテキストの入力 (新規テキスト・オブジェクトの作成) はできないようである。]]

Like other tools, Text tool can select objects of its own type —text objects— so you can click to select and position the cursor in any existing text object (such as this paragraph).
他のツールと同様、テキスト・ツールも、対応するオブジェクト--テキスト・オブジェクト--を選択できる。つまり、テキスト・ツールでクリックすることで、(このパラグラフのような) [[訳註:この翻訳文では、この説明は当てはまらないので削除]] 既存のテキスト・オブジェクトのどれでも選択し、そして、その中にカーソルを置くことができる。

One of the most common operations in text design is adjusting spacing between letters and lines. As always, Inkscape provides keyboard shortcuts for this. When you are editing text, the Alt+< and Alt+> keys change the letter spacing in the current line of a text object, so that the total length of the line changes by 1 pixel at the current zoom (compare to Selector tool where the same keys do pixel-sized object scaling). As a rule, if the font size in a text object is larger than the default, it will likely benefit from squeezing letters a bit tighter than the default. Here's an example:
テキスト・デザインにおいて最も良く行なわれる操作のうちの一つが、文字間の間隔及び行間の間隔の調整である。いつも通りのことであるが、Inkscape は、これに対してもキーボード・ショートカットを用意している。テキスト編集中に Alt+< キー及び Alt+> キーを押すなら、テキスト・オブジェクトのカーソル行の文字間隔が、行の全長が現時点での拡大・縮小率における1画素分増減するようにして、変化する (セレクタ・ツールにおいて、同じキーが押される際の、画素寸法刻みのオブジェクト拡大・縮小と比較されたい)。テキスト・オブジェクトでのフォント・サイズがデフォルトより大きい場合には、通常、文字間隔をデフォルトより僅かに詰めると好適になりやすい。以下に例を示す:

An example image

The tightened variant looks a bit better as a heading, but it's still not perfect: the distances between letters are not uniform, for example the "a" and "t" are too far apart while "t" and "i" are too close. The amount of such bad kerns (especially visible in large font sizes) is greater in low quality fonts than in high quality ones; however, in any text string and in any font you will probably find pairs of letters that will benefit from kerning adjustments.
上図の文字間隔を詰めた方の例は、見出しとしてやや優れているようだが、未だ完全ではない。文字間隔が一様でないのである。例えば、"a" と "t" との間は離れすぎているのに対し、"t" と "i" との間隔は狭すぎる。こうした (特に大きなフォント・サイズで目立つような) カーニング (kern) が不適切となる度合は、高品位フォントよりも低品位フォントにおける方が大きくなるとは言え、どのテキスト文字列やどのフォントにおいても、カーニング調整を行なうことで改良されるような文字対が見つかるであろう。

Inkscape makes these adjustments really easy. Just move your text editing cursor between the offending characters and use Alt+arrows to move the letters right of the cursor. Here is the same heading again, this time with manual adjustments for visually uniform letter positioning:
Inkscape では、こうした調整が本当に簡単に行なえる。テキスト編集中にカーソルを、気に入らない文字間に置いて Alt+矢印 を押すなら、カーソル以降にある文字が移動する。以下の例は、上記と同じ見出しだが、文字の配列が一様に見えるよう手動で調節したものである。

An example image

In addition to shifting letters horizontally by Alt+Left or Alt+Right, you can also move them vertically by using Alt+Up or Alt+Down:
Alt+左 又は Alt+右 では、文字が水平方向にずらされるが、Alt+上 又は Alt+下 を使うと文字を垂直方向にずらすことも可能である。

An example image

Of course you could just convert your text to path (Shift+Ctrl+C) and move the letters as regular path objects. However, it is much more convenient to keep text as text — it remains editable, you can try different fonts without removing the kerns and spacing, and it takes much less space in the saved file. The only disadvantage to the "text as text" approach is that you need to have the original font installed on any system where you want to open that SVG document.
テキストを経路に変換することも勿論可能であって (Shift+Ctrl+C)、文字を正規の経路オブジェクトとして移動させることもできる。しかし、テキストはテキストのままでおいた方が遥かに都合が良い。なぜなら、その方が、編集が可能であり、カーニングや間隔指定を失うことなく別のフォントにしてみることができ、保存されるファイルにおいて必要となる容量が遥かに少なくて済むからである。「テキストはテキストとして」と云う仕方のただ一つの欠点は、そうした SVG 文書を開くシステムでは、元のフォントがインストールされていなければならないことだけである。

Similar to letter spacing, you can also adjust line spacing in multi-line text objects. Try the Ctrl+Alt+< and Ctrl+Alt+> keys on any paragraph in this tutorial to space it in or out so that the overall height of the text object changes by 1 pixel at the current zoom. As in Selector, pressing Shift with any spacing or kerning shortcut produces 10 times greater effect than without Shift.
文字間隔と同様に、複数行あるテキスト・オブジェクトでは、行間隔も調整が可能である (Ctrl+Alt+< キー及び Ctrl+Alt+>) [[以下の削除部分を補償する訳者補足]]。この教程に見られる任意のパラグラフ上で、Ctrl+Alt+< キー及び Ctrl+Alt+> キーを押されてみられたい。 行間隔が広がったり狭まったりして、テキスト・オブジェクト全体の高さが、現時点での拡大・縮小率に応じて1画素刻みで、増減することがお分かりになるだろう [[訳註:この翻訳文では不可能なので削除]]。セレクタにおけるのと同様、任意の間隔変更又はカーニングショートカットにおいて Shift が押されるなら、押されていない場合の10倍の効果が得られる。


XML editor
XML エディタ

The ultimate power tool of Inkscape is the XML editor (Shift+Ctrl+X). It displays the entire XML tree of the document, always reflecting its current state. You can edit your drawing and watch the corresponding changes in the XML tree. Moreover, you can edit any text, element, or attribute nodes in the XML editor and see the result on your canvas. This is the best tool imaginable for learning SVG interactively, and it allows you to do tricks that would be impossible with regular editing tools.
Inkscape において究極に強力なツールは、XML エディタである (Shift+Ctrl+X)。それは、現在の状態を常時反映する、文書の XM ツリー全体を表示する。図面の編集を行なうなら、XML ツリーが対応して変化するのを見ることができる。更に、XML エディタでは、全てのテキスト、要素、属性のノードを編集することができ、その結果は、キャンバス上に反映される。このことは、SVG に就いてインタラクティブに学習するため手段として、考えうるうちの最良のものであり、通常の編集ツールでは不可能であると思われるような仕掛けを作ることも可能になる。

[[訳註:上記パラグラフ中の "nodes"/「ノード」は XML データ構造の用語としてのものであって、経路のノードのことではない。]]

Conclusion
結び

This tutorial shows only a small part of all capabilities of Inkscape. We hope you enjoyed it. Don't be afraid to experiment and share what you create. Please visit www.inkscape.org for more information, latest versions, and help from user and developer communities.
この教程は、Inkscape の全機能のうち、ほんの一部を示したに過ぎない。Inkscape を使って愉しい体験していただきたいと思っている。実際に試してみると云うことをためらわず、そして作成したものを共有するようにしていただきたい。一層の情報、最新版の Inkscape, ユーザーや開発者たちによる支援を望まれるなら www.inkscape.org を訪問していただきたい。

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