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メモ: 「ワンクリック特許」クレーム1翻訳の従来例


Amazon.com, Inc. の所謂「ワンクリック特許」、つまり、米国特許 No.5,960,411 ('411 特許)も、「シグナチャ特許」同様ビジネスモデル特許の代表例として注目を浴びたので、これを論ずる日本語ウェブサイトは数多い。

そうしたサイトのうち、米国特許のクレーム1の和訳文、又は、その代わりとして対応日本出願(特開平11-161717)の特許請求の範囲1引用しているものを纏めておく。

このメモは、将来あるかもしれない展開(このウェブログの「米国特許5,960,411要約・発明の背景・独立クレーム」及び「米国特許5960411(ワンクリック特許)の要約・発明の背景・独立クレームの翻訳(再編集版)」参照)に備えて、現時点で収集できる情報を簡単に纏めたものにすぎない。以下に記した評言・判断は、あくまでも仮のものである。


米国 '411 特許のクレーム1が示されている例:

  1. ビジネスモデル特許(その4) (訳者は、コンピュータ・ネットワークに就いての知識とは無縁であるようだ。"client/server system" の概念さえ知らないらしく、冒頭で「クライアント・システム」とすべき "client system" を「顧客のシステム」と訳している。)
  2. 以下は、pdf ファイル

  3. ビジネスモデル特許の現状と課題 日本弁理士会ソフトウエア委員会 (全ての独立クレームである 1, 6, 9, 11の訳文が与えられている。)


米国特許ではなく、対応日本出願(特開平11-161717)の「特許請求の範囲第1項」が示されている例:

  1. ★パテントサロン★ トピック アマゾン「1-Click特許」訴訟

  2. ビジネスモデル特許の事例

  3. 米国ビジネスモデル特許(4) amazon.com の1-Click特許(USP 5,960,411) 対応日本特許(特開平11-161717号)の請求項1
  4. 以下は、pdf ファイル

  5. ビジネスモデル特許とは何か?


以前にも書いたことだが、このウェブログ nouse で現在行っている一連の米国特許公報要約・発明の背景・独立クレームの翻訳では、意図的に「発明の記述」や「図面」をなるべく読まないようにしている。しかし、本件に就いて言うなら、米国公報の独立クレームでも、日本公報の特許請求の範囲1でも、読んでいると一番肝腎なところがぼやかされている感じで、隔靴掻痒の思いがある(興味深いことだが、比較すると、日本出願の方がまだマシである)。

原則に反し、そして当てずっぽうだが、本件の要だろうと思われるところを米国公報の「発明の記述」部分から引用しておく。

FIG. 2 is a block diagram illustrating an embodiment of the present invention. This embodiment supports the single-action ordering over the Internet using the World Wide Web. The server system 210 includes a server engine 211, a client identifier/customer table 212, various Web pages 213, a customer database 214, an order database 215, and an inventory database 216. The server engine receives HTTP requests to access Web pages identified by URLs and provides the Web pages to the various client systems. Such an HTTP request may indicate that the purchaser has performed the single action to effect single-action ordering. The customer database contains customer information for various purchasers or potential purchasers. The customer information includes purchaser-specific order information such as the name of the customer, billing information, and shipping information. The order database 215 contains an entry for each order that has not yet been shipped to a purchaser. The inventory database 216 contains a description of the various items that may be ordered. The client identifier/customer table 212 contains a mapping from each client identifier, which is a globally unique identifier that uniquely identifies a client system, to the customer last associated with that client system. The client system 220 contains a browser and its assigned client identifier. The client identifier is stored in a file, referred to as a "cookie." In one embodiment, the server system assigns and sends the client identifier to the client system once when the client system first interacts with the server system. From then on, the client system includes its client identifier with all messages sent to the server system so that the server system can identify the source of the message. The server and client systems interact by exchanging information via communications link 230, which may include transmission over the Internet.

第2図は、本発明の一実施例を説明するブロック図である。本実施例は、ワールドワイドウェブ (WWW) を用いるインターネットを介した単一アクション注文方式をサポートするものである。サーバー・システム 210 は、サーバー・エンジン 211 と、クライアント識別子/顧客対応表 212 と、様々なウェブ・ページ 213 と、顧客データベース 214 と、注文データベース 215 と、在庫品目データベース 216 とからなる。サーバー・エンジンは、URL で指定されたウェブ・ページへのアクセスを要求する HTTP リクエストを受信すると、そうしたウェブ・ページを様々なクライアント・システムに提供する。こうした HTTP リクエストは、「単一アクション注文」を実現するための単一アクションを購入者が行った旨を示すものである場合がある。顧客データベースには、様々な購入者又は潜在的購入者に就いての顧客情報が蓄えられている。前記顧客情報としては、顧客の名前、代金請求情報、及び、出荷情報等の購入者固有の注文情報が挙げられる。注文データベース 215 は、購入者への出荷が完了していない注文の各々を示す項目からなっている。在庫品目データベース 216 は、注文されるかもしれない様々な品目に就いての説明を蓄えている。クライアント識別子/顧客対応表 212 は、クライアント・システムを一意に識別するグローバル一意識別子であるクライアント識別子夫々から、前記クライアント・システムに直近に付随した顧客へのマッピングを保持している。クライアント・システム 220 は、ブラウザと、ブラウザに割り当てられたクライアント識別子とからなる。クライアント識別子は、「クッキー (cookie)」と呼ばれるファイルに記憶される。ある実施例では、サーバー・システムは、クライアント・システムとサーバー・システムとの最初の交信時に、クライアント・システムにクライアント識別子を割り当てて、そのクライアント・システムに送信する。その後は、クライアント・システムは、サーバー・システムに送る全てのメッセージに、そのクライアント識別子を含ませて、サーバー・システムがメッセージの発信元を識別できるようにする。サーバー・システムとクライアント・システムとは、インターネット通信を含んだものでありうる通信リンク 230 を介して情報の交換を行う。

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