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立花 隆「臨死体験」中の誤植

文春文庫版「臨死体験(下)」(文藝春秋 東京 2000年3月10日第1刷 ISBN4-16-733010-5) の第72ページで「六つの炭素分子が輪になったベンゼン環(いわゆる亀の甲)の構造を思いついた」ドイツの化学者「ケフレ」なる人物が言及されているが、これは「ケクレ」に訂正すべきである。

これについては、例えば、ウィキペディアの「フリードリヒ・ケクレ」を参照。そこにも記されているように、ベンゼン分子が6員環構造を有することを着想したのは Friedrich August Kekulé von Stradonitz (1829-1896) である。ドイツ語 "Kekulé" の日本語音化に「ケフレ」は当てづらいだろう。また、一般でも「ケクレ」と云う表記が流通しているのに対し「ケフレ」はそうでないのは、それぞれをキーワードとしてネット検索してみれば判る。


該当するのは、第72ページに4ヶ所、対応する索引に1ヶ所あり、その全てで「ケフレ」となっている。

ここで言い添えておくと「臨死体験」は、好著と言ってよい。この扱いづらい対象を嗤わず嘆かず憎まずに迫って行って、結局は非神秘的解釈では判らないところが残ることを素直に認めている。しかし、こうして自己限定ができると云うことが、まさに立花隆が合理的(つまり、他者による構成的な理解が可能な)発想の持ち主であることを示しているのだ。

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