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米国特許5599638(燃料電池)要約


米国特許 No.5,599,638 (Surampudi et al. February 4, 1997) の Abstract を訳してみた。本文はまともに読んでいないから、どの程度訳せているか心許ないが、むしろ、そうした「縛り」の中で、どの程度訳せるかを確認したいところがある。

Aqueous liquid feed organic fuel cell using solid polymer electrolyte membrane

Abstract
A liquid organic fuel cell is provided which employs a solid electrolyte membrane. An organic fuel, such as a methanol/water mixture, is circulated past an anode of a cell while oxygen or air is circulated past a cathode of the cell. The cell solid electrolyte membrane is preferably fabricated from Nafion.TM.. Additionally, a method for improving the performance of carbon electrode structures for use in organic fuel cells is provided wherein a high surface-area carbon particle/Teflon.TM.-binder structure is immersed within a Nafion.TM./methanol bath to impregnate the electrode with Nafion.TM.. A method for fabricating an anode for use in a organic fuel cell is described wherein metal alloys are deposited onto the electrode in an electro-deposition solution containing perfluorooctanesulfonic acid. A fuel additive containing perfluorooctanesulfonic acid for use with fuel cells employing a sulfuric acid electrolyte is also disclosed. New organic fuels, namely, trimethoxymethane, dimethoxymethane, and trioxane are also described for use with either conventional or improved fuel cells.

::上記引用中 "a organic fuel cell" の不定冠詞は、原文のママ。

固体高分子電解質膜を用いる水性液給液型有機燃料電池

要約
固体電解質膜を用いた液体有機燃料電池が提示されている。メタノール/水混和物等の有機燃料が、電池のアノード電極側を通過するよう循環され、酸素又は空気が、電池のカソード電極側を通過するよう循環される。電池の固体電解質膜は、Nafion(商標) 製であるのが好ましい。また、有機燃料電池で使用される炭素電極構造体の性能を改善するため、高比表面積炭素粒子/Teflon(商標)バインダ構造体を、Nafion(商標)/メタノール浴内に浸漬して、電極内に Nafion(商標) を含浸せしめる方法が提示されている。ペルフルオロオクタンスルホン酸含有の電着液内で、合金を電極上に電着せしめることで有機燃料電池用アノード電極を製造する方法が説明されている。硫酸電解質を利用する燃料電池で用いるための、ペルフルオロオクタンスルホン酸含有燃料添加物も開示されている。従来型・改良型どちらの燃料電池でも利用できる、新型の有機燃料、つまり、トリメトキシメタン、ジメトキシメタン、及びトリオキサンの説明もされている。

翻訳上の注意点
1. 上記引用中 "a organic fuel cell" の不定冠詞は、原文のママ。
2. "past" は前置詞として用いられている。字義は、燃料液又は酸素(を含む空気)が電極の「傍」を通り抜けることを示している訣だが、読者に与えるべきイメージの核心は、流体が電極面に接しながら(液体の場合は、電極面を「洗いながら」)流れることなので、それを逸したくはないのだが、他の潜在的含意を排除しない為には、それをハッキリ言い切ることはできない。その折り合いを付けようとしたが、旨くいかない。単に「電極側を通過するよう」と訳しておく。
3. "anode" と "cathode" には、技術分野によって、電気メッキ、電気分解、電子管では 「陽極」と「陰極」、電池では「負極」と「正極」と、紛らわしい異なりかたをする訳語がある。勿論、単純に「アノード」・「カソード」とする訳語もあって、こちらの方が読んでいてストレスが少ないと思われるので、採用。ただし、文脈に乗りやすいよう、「電極」を後に付けて、「アノード電極」と「カソード電極」とした。

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