メモ:[ハイゼンベルクの顕微鏡] (日経BP社)

所謂 [小澤の不等式] に就いて解説した [ハイゼンベルクの顕微鏡 不確定性原理は超えられるか ] (出版社: 日経BP社 2005/12/28 ISBN-10: 4822282333 ISBN-13: 978-4822282332) を読む機会があって、卒読したのだが、なかなか面白かった。ただ、内容に就いて云云する学力は私にはないので、気がついたことだけを2点書き留めておく。 1. 冒頭 (p.7)、「十九世紀の最終年から四半世紀をかけて描かれてきた龍に、不確定性原理という点睛が入ったことにより、量子力学はカンバスを抜け出して二十世紀の空に舞い上がったのである」とあるが、「点睛」の「点」は「一筆描き入れる」と云う意味だから、「点睛が入った」では「描き入れる」と云う意味が重複してしまう。「瞳が描き入れられたことにより」又は「瞳が点ぜられたことにより」、或いは、単に「点睛により」ぐらいにして...

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メモ:理科年表 [物理/化学部 レプトンとクォークの性質] における誤植

既に、誰かが指摘している可能性が大きいとは思うが、簡単に検索した範囲では見当たらなかったので書いておく。 平成24年度版 (第85冊) [理科年表 ] (丸善出版 東京 2011年) の [物127(489)] ページにある表 [レプトンとクォークの性質] において、トップクォーク (t) の質量数値には、単位が脱落しているので GeV を補足する必要がある。

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私家版 [周期表記憶法]

自分用に、周期表を記憶するための語呂合わせを作ってみた。所謂「定番」(「水兵リーベ・・・」など) と一括して記録しておく。なお、以下において、特定の地名・組織名その他の名称と一致又は類似する音の並びがあっても、他意はないので悪しからず。 本題に入る前に、「語呂合わせ」の前提として、周期表を掲げておく。 IA IIA IIIB IVB VB VIB VIIB VIII IB IIB IIIA IVA VA VIA VIIA 1 1 H 水素 2 He ヘリウム 2 3 Li リチウム 4 Be ベリリウム 5 B ホウ素 6 C 炭素 7 N 窒素 8 O 酸素 9 F フッ素 10 Ne ネオン 3 11 Na ナトリウム 12 Mg マグネシウム 13 Al アルミニウム 14 Si ケイ素 15 P リン 16 S 硫黄 17 Cl 塩素 18 Ar アルゴン 4 19 K カリウム ...

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メモ: 朝永振一郎 [新版 スピンはめぐる] 中の誤植

図書館で見かけた [新版 スピンはめぐる] (著者:朝永振一郎 注:江沢 洋 出版:みすず書房 2008年) が面白そうだったので、借りてきて読んだ (正確には、以前にも「図書館で見かけて面白そうだったので」借りたことがあるのだが、その時は、時間の繰り合わせがつかずに読みそこなっていたのだ。今回は、2度目か3度目である)。 実際、大変面白かった。ただ、「どう面白いか」説明しようとすると、色々と調べたり考えたりしなければならないことが山のように出てくるのが目に見えているので、それだけで辟易してしまう。 だから、気が付いた誤植だけ記録しておく (ただし、[第11話 再びトーマス因子について] と [附録] は、読み飛ばしたので、その部分はカバーしていない)。いずれも文脈上、誤植であることは明白で、ミスリードを引き起こすことは考えにくいから (そうした誤植でも編集時に見落とされことがあるのは、校...

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メモ: html での上付き文字と下付き文字の垂直アラインメント

[メモ:理科年表 [物理/化学部 旋光物質] における用語の誤りに就いて] (2012年4月8日[日) を書いた時に、普通に原稿を書くと、比旋光度の上付き文字と下付き文字が [α]20D と云うようにズレてしまうので、初め TeX で画像化する積もりだったが、「ナンダカメンドー」と思って、泥縄式で html の範囲内で処理した (もう誰かが既にヨリ優れたものを発表していると思う。ただ、チョット探したが見つからないので、自分で作っちゃった方が早そうだったのだ)。 私が現に使っている以外のシステムでは旨くいかないかもしれないし、ブラウザによっても表示がズレてしまう可能性があるが、今のところは私自身のモニタ上では、「コンナモンダロー」と云う結果が得られるので、使うことにした。 ついでに、度数単位の上付きの丸 "°" の後に出来る空白を詰めておいた。 備忘のため、処理方法を顕在...

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メモ:理科年表 [物理/化学部 旋光物質] における用語の誤りに就いて

平成24年度版 (第85冊) [理科年表 ] (丸善出版 東京 2011年) のノンブルで言うなら [物102(464)] にある表 [旋光物質] は、次のようになっている。 物  質   条 件 [α]D20/(°) 果糖 c = 10 -104 (溶解後 6m), -90 (溶解後 33m) 果糖 p = 2 -- 31 -91.9 - 0.11p (平衡に達した後) ショ糖 c = 0 -- 65 +66.462 + 0.00870c - 0.000235c2 転化糖 p = 9 -- 68 -19.447 - 0.06068p + 0.000221p2 ブドウ糖(右旋) c = 9.1 +105.2 (溶解後 5.5m), +52.5 (溶解後 6h) ブドウ糖(右旋) p = 1 -- 18 +52.50 + 0.0188p + 0.000517p2 (平衡に達した後) ブドウ糖...

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シュレディンガー「固有値問題としての量子化 (Quantisierung als Eigenwertproblem)」原論文

本ブログの記事 [1926年のシュレディンガー論文 "Quantisierung als Eigenwertproblem" (固有値問題としての量子化) に就いて: ファインマンの言及箇所探し] (2009年3月8日[日]) でも書いたことだが、シュレディンガーの波動力学の基本論文は1926年に "Annalen der Physik" (アナーレン・デア・フィジーク) の第79巻から第81巻にかけて、次の通り4回に分けて発表された ("Annalen der Physik" は現在 John Wiley & Sons, Inc. のドイツにおける子会社 Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA から発行されている)。 "Quantisierung als Eigenwertpr...

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メモ: 「マイケルソンの干渉計」

昨日 (2012/02/23 17:21:02)、キーフレーズ [マイケルソンの干渉計 しくみ] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。 Albert Abraham Michelson の最初の論文 "The Relative Motion of the Earth and the Luminiferous Ether" (1881) にしろ Hendrik Lorentz による実験の不備の指摘を受けて、Edward Morley と共に行なった再試験の結果を報告する論文 "On the Relative Motion of the Earth and the Luminiferous Ether" (1987) にしろ、現在 public domain 化しており、これに応じて Wikisource に収められているから、それを参照する...

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「焼けた土」の「イタリア語訳」とイタリア語 "cottura" の意味

先程 (2012/02/06 09:25:36)、キーフレーズ [焼けた土 イタリア語訳] でこのサイトを訪問された方がいらしたようだ。 大きなお世話ながら、そして若干憶測になってしまうのだが、おそらくは、イタリア語 "terra cotta" 又は "terracotta" と云う単語をお探しだったのだろうと拝察する。 これは、「地球・大地・世界」の他に「土」を意味するイタリア語女性名詞 "la terra" に、「煮る・焼く・乾燥する」を意味するイタリア語動詞 "cuocere" の過去分詞 "cotto" が形容詞的に用いられて、女性単数形 "cotta" として後ろから "terra" を修飾している言葉である。 基本的には「素焼きの土器」を意...

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平成壬辰年還暦所感

馬齢六十を重ね 豈猶能く龍馬たらむや 駑馬は一歩を継ぐに一歩を以てし 一簣の後に一簣を覆すのみ

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メモ:ちくま学芸文庫 [P.A.M. ディラック「一般相対性理論」] 中の誤植及び微妙訳

P.A.M. ディラック「一般相対性理論」(ちくま学芸文庫版) は、拾い読みをしてあっただけなのに気付いて、通読してみた。 百数十ページほどのものだから「通読」は、大袈裟かも知れない。ま、つまりは、最初から順々に読んで行った訣だ。で、「最初から順々に読んで」行くと、これが楽しかった。一般相対論の基本的な式が、次々と鮮やかに導出されていく。 一般相対論の「入門書」としては、微妙かもしれないが、一般相対論の基本的知識を「お浚い」するためには、「絶好」と言えると云うのが、読後感だった。 で、以前、拾い読みした時にも、気が付いたのだが、ちくま学芸文庫版 [一般相対性理論] (P.A.M. ディラック) には、幾つか誤植がある。全て軽微なもので、一読して気が付くから、理解に妨げになるようなことはないだろうが、今回の通読を良い機会としてまとめておく。それから、読んでいて、翻訳が「不馴れ」な感じのところ...

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一様質量密度球体の内部重力ポテンシャル ([メモ:CERN の所謂「ニュートリノ速度の測定」に就いて。或いは、「いい根性の人々」と「いい面の皮の人々」がいる風景] 補足)

[メモ:CERN の所謂「ニュートリノ速度の測定」に就いて。或いは、「いい根性の人々」と「いい面の皮の人々」がいる風景] (2011年10月25日 [火]) において、次のように私は書いた。 静止している一様密度の球体内部のポテンシャルは、球座標でニュートン・ポテンシャルの積分をすれば、高校生レベルの式の変形 --要するに、余弦公式だが-- を使って求めることが容易に出来る (今読み返してみると、書き流してあるところがあって、「お恥づかしい代物」だが、今回の記事の主題なので、そのまま引用しておく。) ところで、良く知られているように [ガウスの定理] や [ポアソン方程式] を用いた議論から、球対称の質量分布が作るニュートン・ポテンシャルが、総体として、ある注目点に与える重力ポテンシャルエネルギーは、その注目点と球中心との間の距離のみに依存し、更に具体的には、球の中心からその距離以内に存在...

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メモ:CERN の所謂「ニュートリノ速度の測定」に就いて。或いは、「いい根性の人々」と「いい面の皮の人々」がいる風景

既に旧聞に属するが「ニュートリノが光より速く移動する」ことが分かったので「アインシュタインの特殊相対性理論が覆された」と云った話題がネットの一部で流れて、その余響のようなものは今だに残っている。 2次情報ではあるが、一応まともな所は、雑誌 Nature 電子版の [Particles break light-speed limit : Nature News] (2011年9月21日) あたりだろう。それ以外では「盛り上がり方」は [スラッシュドット・ジャパン] の [CERN、ニュートリノの超光速での移動を計測] (2011年9月26日) 及び [光速超えのニュートリノ、米フェルミ研究所で再検証へ] (2011年9月28日) を見ると、あらましは分かる。 それによると「ニュートリノは光より 0.0025% 速い」(CERN、ニュートリノの超光速での移動を計測) と云う結果が得られたことに...

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「门内有径」の意味

今朝程 (2011/09/17 07:06:49)、キーフレーズ [门内有径 日本語 意味] で、このサイトを訪問された方がいらしたようだ。 まぁ、順当に考えて、これは「門」(「门」は、「門」の簡体字) の「内側」には「小道」があると云うことでしょうね。まとめれば「門の内側には小道がある」。 視点を門の外側に置くなら「門の向こう側には小道がある」と云う訳し方も可能でしょう。 大きなお世話ながら [门内有径] で検索してみると、これは、林語堂 (林语堂, Lin Yutang) が、或るアメリカ人に対して、中国人の理想の暮しを表現したものとして引用したと云う明代の書家・画家 [陳継儒] (陈继儒/陳繼儒) の「小窗幽记」(「醉古堂剑扫」とも。日本新字体ではそれぞれ、「小窗幽記」及び「醉古堂剣掃」) に収めれた (巻六 [集景]) 一節 门内有径,径欲曲;径转有屏:屏欲小;屏进有阶,阶欲平;阶...

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Errata and Typographical Remarks on Alan Turing's "On Computable Numbers, with an Application to the Entscheidungsproblem"

INTRODUCTION I'm writing this article to provide you a list of typos found in Alan Turing's [main paper 1937](1) as well as a few typographical remarks. Punctuative and other trivial errors are excluded from the list. (e.g., “If there is no .” should read “If there is no .” in the first right column on p.237.) None of his own peculiar wording, some of which appear to me too informal, are taken in either. (e.g., on p.237, he wrote “= , say” where I would write “=, say, ”, and “the first symbol marked ”, “the first symbol marked with ”.) The first half of the paper shows tables describing how the machine (the Turing Machine, which has a format superficially different from the current versions) computes. Unfortunately, there are no captions nor sections in those tables. With different numbers of lines in columns from table to table, the line number can't be effectively used to locate a letter/word on a page. Therefore, I will quote a piece of text including a concerned point for an enough length when I think it helps you to find quickly where the issue is. Notes on the mathematical font: The fraktur font used here is a little different from the one seen in the [main paper 1937]. Though, they are so similar as to cause no difficulties, I believe. As for the script font, contrarily, the discrepancy is so great that I wish you cautious not to be misled by the different appearances of the typefaces. LIST page 238, rows 6-7 of the table It reads as follows: However no typos are seen here, it may puzzle you until you realize that there are two different letters and , which look quite alike in the original copy of the [main paper 1937]. Worse, using the Latin letter deviates from Turing's own general convention of using a small Greek letter for a symbol (cf. p.236, l.1). The table should be rewritten by replacing with a small Greek letter, say , as follows: page 238, row 8 of the table: The row should read Here, the subscript “1” after in is an error for a comma “,”. page 239, rows 1-7 of the table: Two -functions and are defined as follows: Notwithstanding, neither appears again in the paper. Instead, an -function is used where should be. We must amend the original text to adopt only...

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